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とりあえずその写真は置いて、全部の部屋を見て回ったのでアリスの元へ戻る。 寝室に戻ると、アリスは爆睡していた。 疲れてたんだよね…。俺の為にありがとう。今日くらいは時間を忘れて休んでね。 ほっぺに軽くキスをして、僕もアリスの隣に寝転んだ。 全然眠くないと思っていたのに、ちょっと疲れちゃったのかも。すぐに夢の中の世界へ引き込まれた。 僕たちは思っていた以上に疲れていたみたいで、ガッツリ朝まで眠ってしまったのだった。 夕方から朝まで寝るって初めてだ…。12時間は寝たかもしれない。 お腹空いたし、ご飯食べたいな。アリス起きてくれるかな? 「アリス、朝だよ。起きて」 「………」 呼びかけて体をユサユサとするが、全く起きない。このままずっと寝る気なのか? 「お腹空いた。ご飯食べよ!」 「………」 起きない。 お腹がグーっとなって、お腹を抑えた。だって夜ご飯食べてないもん。仕方ない。 「起きないと、アリスを食べるぞ」 「いいよ」 「うわっ!」 全然起きてくれないから、ムスッとしてついそんな事を言ってしまった。 起きていないと思っていたのに、いきなり腕を引かれて組み敷かれた。 寝たフリしてたのか! 「食べていいよ」 「食べないよ!お腹空いたし!また後でね!」 「はいはい。じゃあ、また後でね」 ニヤッと笑って寝室から出て行ってしまった。 何か企んでるよな…?

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