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第2話 - 10*

「あ、んっ、んん……」  そのお陰で馴染んできたのだろうか。後孔の異物感がなくなってくると、今度は乳首への服越しの刺激がもどかしくなってくる。そこで快楽に流されそうになっている自分に気が付いて、緩く首を振った。まだ諦めてはいけない。手を縛られようと服を取られようと、まだ抵抗する手段はあるはずだ。しかし、そんな考えは鈴木によって掻き消された。 「ん、んっ!? ひあっ!」 「ここか」  突如腰の辺りから生まれた未知の感覚に、瞑っていた目が勝手に開く。鈴木は僕の内側の一点を、僕にも判るようにかとんとんと叩くように刺激した。 「な、なにそこおっ……や、やだ、ってば……鈴木……ぃっ」  その度に同じ感覚が生まれて、思わず腰が逃げる。鈴木はそれを追うようにそこをぐりぐりと押した。すると興奮などしていないはずなのに、何故か自身が熱を持ち始める。 「ほら、勃った」 「はぁ!? んぁっ、それぇ……ほんとやめて、ってぇ!」  最初からここで無理やり勃たせるつもりだったのか。鈴木は満足そうに笑うと、僕の中から指を引き抜く。指が抜ける時に初めて快感ようなものを感じて、ん、という声が勝手に漏れた。 「お、わり?」 「なわけねぇだろ」  鈴木は僕の腕を掴んで引いた。拘束された腕は自由が利かず、振り解く事も出来ないまま引っ張られる。足元にあるズボンに足が引っ掛かって、僕は鈴木へと倒れ込んだ。鈴木の肩に額を打ち付けたが、なんとか転倒を免れる。鈴木は僕を見て、一つ舌打ちした。 「ドジかよ」 「す、鈴木が引っ張るからじゃん!」  それでも引っ張るものだから、僕は急いでズボンから足首を抜く。これで下半身に身に付けているものは靴下だけだ。勿論自身は熱を持ったまま剥き出しで、恥ずかしさに顔が熱くなる。鈴木に引っ張られるまま引き摺られると、鈴木は僕をベッドへと放り投げた。

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