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第22話

紫都李が去った後ほんの少し沈黙が続いた だが、青灑の手は緑心の腰から離れない 緑心「えーっと。青灑さん...?」 青灑は紫都李が去った後を見ながらニコニコしていた 青灑「んー?」 緑心「手、離して頂けるとありがたいのですが...。」 緑心がそう言っても青灑は離さずそのまま話し出す 青灑「緑心くんさぁ、紫都李くんのことどう思ってる?」 緑心「え?んーと、今じゃ稀に見る好青年だと思いますけど...。」 青灑「それだけ?」 緑心「それだけ...です...。」 青灑「ふーん、そっか。じゃぁさ、俺のこと、どう思う?」 緑心「え、どうって...。っっ!!ちょっと、青灑さんっ!」 青灑は緑心の足首の怪我を指でなぞる 青灑「ここ、思ったよりヒドイよね?ははっ。」 青灑の口元は笑っているが目は真剣でどこか冷たい目をしていた 青灑「ねぇ、緑心くん、応えてよ。」 緑心「やっ...痛いですっ!やめて下さい!」 緑心は咄嗟に青灑の手首を掴む 青灑「あ、怒った?キライになっちゃった?」 さっきの真剣な眼差しから一変し、元の青灑の笑顔に戻る 緑心「青灑...さん?」 緑心は涙目になりながら青灑の顔を伺う 青灑「緑心くんはいいよね。愛されてるからさ。でもね、俺、そーやって愛されてる人の涙を見るの好きなんだよねー。」 すると青灑の手は緑心の頬へ当てられ緑心の涙は指で拭われる その手はさっきの青灑とは比べ物にならないくらい優しく、でも、ひどく悲しい手だった 緑心「...あなたが何をしたいのかよく分からないです。でも...」 そう言いかけると表の方から紫都李達の声がする 紫都李「緑心さん!何もされませんでしたかー?」 紫都李の後ろには兎黒と黄泉が着いてきていた 緑心は自分の状況を把握し慌てて青灑の上から退いた 緑心「う、うん、大丈夫だよ!」 青灑は3人に話しかける緑心の服を引きひっそりと話しかける 青灑「ね、さっき何言いかけたの?」 緑心「ん?あぁ、でも、愛されているからこそ、これから青灑さんの事は仲間として好きになりたいですって言いたかったんです」 笑いかける緑心に青灑は口角を上げる 青灑「あぁ、なるほどね、うん。じゃぁこれからよろしくね。」 緑心「はい!よろしくお願いします!青灑さん!」 こうして青灑を加えた四季荘園の仲間との生活が始まった。 〜22話end〜

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