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第34話

朝、緑心は目を覚ますとそこに空の姿はなかった 緑心「空っ!?」 ばたばたと走りだす緑心 黄泉「緑心おはよ。」 緑心「おはようございます!ちょっと、外出します!」 黄泉「うん。」 緑心は慌てて家を出る 緑心「そーらぁー!どこ?」 山の中を散策していると木の上から音が聞こえる 空「ウガァっ!」 空は木の上から緑心の前に飛び降りる 緑心「あ、いた。空。...うわ。」 空は口に小動物の死体を咥えもう片方の手にも持っている 緑心にそれを差し出す 緑心「...空。ありがと。でも僕さ、人だし。それは食べないよ。」 空「うぅ?」 理解していないように首を傾げる 緑心「まぁいいや。鎖よく千切れたね。ビックリした。」 空「あぁぅ。」 緑心「さ、帰ろ。」 緑心は空の手を引き四季荘園に帰る 紫都李「緑心さんっ!どこ行ってたんですか?」 緑心「空が脱走したから捕まえてきた。」 紫都李「また、そいつですか。放っておけば良いものを。」 緑心「そういうわけにも行かないでしょ。」 空「うぅぅっ。」 空は紫都李に威嚇する 紫都李「なんで緑心さんにだけ懐いてんだよ。」 兎黒「んぁ、緑心クン帰ってきたぁ〜!ご飯作って〜お腹空いたぁー!」 緑心「あ、すみません。今作ります」 黄泉「緑心。家事ほとんど済ませた。」 緑心「ありがとうございます!助かります!」 黄泉「うん。」 緑心は慌てて台所へ行く その後ろを空が着いて歩く。 緑心は手際よく朝食を作ると食卓に料理を置く その置かれた料理を皆で食べ、食べ終わるとそれぞれ今日やることをやり始める 空は相変わらず緑心に引っ付いている 緑心「空、やりづらい...。」 その光景に黄泉と兎黒は違和感があるように遠くから見ている 紫都李は見ると怒りが治まらないと外出してしまった 黄泉「...おかしい。」 兎黒「うん。緑心クンがオカシイ。」 パソコンをしている緑心が声を上げる 緑心「えっ。」 兎黒「どうしたのぉ?」 緑心「青灑さんからメールがきて...。」 黄泉と兎黒はパソコンを覗き込む そこには『お金なくなった。助けて。』と絵文字付きで書いてある 緑心「どうしましょう。」 兎黒「あー。オッケー。任せて。緑心クン、1000円持ってる?」 緑心「はい、ありますけど...。」 兎黒「ソレ、貰っていい?青灑サン帰ってきたら返してもらって。」 緑心「あ、はい。大丈夫ですよ。」 緑心が兎黒にお札を渡そうとすると空がそれを阻むように兎黒の手に噛み付こうとする 空「ガウッ!」 兎黒「わっ!?」 空は兎黒が緑心に近づくのが嫌らしい。 緑心「こらっ!空っ!ダメだよ。仲間に噛みつかないの!」 緑心が怒ったのが分かったのか空は身を引く 兎黒「空はホントに緑心クンにしか懐かないよねぇ〜。」 緑心「それじゃぁダメなんですけどね。」 黄泉「でも。緑心のボディーガードにはなる。」 兎黒「んー。確かに。まぁ暫くは仕方ないかなぁ〜。」 緑心「ですね。」 すると紫都李が帰ってきたのか玄関の扉が開いた

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