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第7話

~一ヶ月後~ 緑心「ただいま~...」 不安そうに四季荘園の扉を開ける緑心。 すると、奥からバタバタとこちらへ走ってくる足音が聞こえてくる 紫都李「緑心さん!!」 飛びつくように緑心の元へ駆け寄った紫都李は涙目だ 緑心「ごめんね紫都李くん。僕の勝手な事情に巻き込んでしまって。」 紫都李は首を大きく横に振る 紫都李「あんなのどうってこと無いです!緑心さんが無事で何よりですよぉ!」 そんな話をしていると奥から寝起きのような兎黒がのそのそと歩いてくる 兎黒「んぉ~管理人くん帰ってきたんだ~おっかえりぃ~」 緑心「すみません。えっと...兎黒さん...でしたっけ?」 兎黒「そっ!兎が黒い、黒兎の~...」 そう言いかける兎黒を遮るように紫都李は緑心に話かける 紫都李「緑心さん!怪我の具合はどうですか?数箇所折られてたって聞いて心配で心配で...。」 兎黒「ちょっとーヒドくなーい?自己紹介の途中だったんだけどぉ!?」 紫都李「あんたの自己紹介長いんすよ!」 兎黒「だからさ~これが俺の自己紹介で~。」 緑心「クスッ。」 二人のやり取りを見ていた緑心は笑い声を漏らす 緑心をみて紫都李と兎黒は顔を見合わせる 緑心「あ、ごめん!」 緑心のその姿に紫都李と兎黒は緑心に笑いかける 兎黒「いいや。」 紫都李「それじゃぁ改めて緑心さん」 兎黒&紫都李「おかえり(なさい)」 緑心は目を丸くし少し照れくさそうに笑う 緑心「うん、2人ともただいま!」 そしてこれから新たな仲間との生活が始まった 緑心「それじゃ、今から兎黒君に四季荘園の説明をしますね。」 兎黒「はーい!よろしくー。」 ~7話end~

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