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第8話
その日の夜、3人は近くの海辺でバーベキューをすることになった。
紫都李「緑心さーーん!こっちいい感じです!」
紫都李が緑心に手を振る
緑心「そっか!こっちももうすぐ出来上がるよー!」
紫都李「そういえば、兎黒さんどこいったんですか?」
緑心「え?買い出しに行ったけど...」
紫都李はハッとした
紫都李「えぇ!ちょっ、それはマズイですよ!!」
緑心は首を傾げる
緑心「どうかしたの?」
紫都李は兎黒が脱獄犯だということを教えた
緑心「それは...まずいね。」
危機を感じた2人は兎黒を探しに街へ出た
~兎黒said~
兎黒「ふえ~!なんでぇ!?俺変装してたじゃんか~!!」
兎黒は丸メガネを持ちながら案の定、警察に追いかけられ逃走中だった
警察「囚人番号1096番!止まりなさい!!」
兎黒「そんなこと言って止まるバカがどこにいるんだよぉぉ!」
そう言うと警察に向かってメガネを投げる
兎黒は路地裏に入りひたすら走る
兎黒「ふぁ!?ちょ、ちょぉぉ!?」
挟み撃ちされ兎黒は急ブレーキをかける
逆走しようにも警察がいるため戻ることはできない
兎黒「んぇ~...あーーもぉーー!!くそっ!」
兎黒はそう、叫ぶと真横にある家の壁をよじ登り屋根の上を走り出す
警察「屋根に登ったぞ!!」
兎黒「は!?屋根登ったら諦めろよ!コノヤロォォ!」
~緑心&紫都李said~
緑心「紫都李くん!いた?」
紫都李「いませ...あ!」
紫都李は屋根の上を走る兎黒を目で追う
紫都李「!?り、緑心さん!上!上!」
緑心「...?上?」
タイミング悪く兎黒は緑心の真上に飛び降りる
兎黒「うぉ!?」
〝ドサッ〟
緑心「兎黒さん...。痛かったです。」
兎黒「いやぁ~ごめんね~緑心くん」
紫都李「2人とも!大丈夫ですか?とにかく、今は逃げましょう!」
徐々に近づいてくるパトカーの音に紫都李は焦っている
緑心「そうだね!買い出しは僕がするから2人は逃げて家に戻っててよ!」
兎黒「あー。緑心くん。ごめんねぇ~」
緑心「大丈夫ですよ!さ、逃げてください!」
兎黒「あいよー」
兎黒と紫都李は四季荘園へ逃げて行った
~8話end~
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