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第9話
緑心「お疲れ様~」
買い出しから戻った緑心は浜辺で待機している2人に手を振る
紫都李「あ、緑心さん!お疲れ様です。」
兎黒「おーお疲れ~!こっちの準備出来てんよ~」
緑心は袋から肉や野菜を出し手際よく切っていく
紫都李「緑心さん!花火あるじゃないですか!」
兎黒「おー。花火~買ってきたのぉ?」
緑心は少し照れくさそうに頷く
緑心「実はこうやって仲間と花火とかした事がなくって。やってみたいな~なんて。」
紫都李「実は俺もです!」
緑心「そうなんだ!」
嬉しそうに話していると兎黒が少し頬を膨らませている
兎黒「んぇ~なんで2人で楽しそうにしてんのさぁ~俺もまーぜーて!」
そうすると強引に二人の間に割り込む
緑心「あ、危ないですよー」
火の番をしていた緑心は二人が怪我をしないよう少し火から距離を置く
少し時間が経った頃、紫都李の姿が見当たらなくなる
紫都李「兎黒さーん!」
何処からか紫都李の声が聞こえそちらの方を向いてみると少し小高い崖の上にいた
兎黒「どーしたのぉ?しずっちゃーん」
紫都李「こっちに洞窟みたいなのありますよー!」
兎黒「なんだって!!」
冒険心を擽られたのか兎黒はすかさずそちらの方へ走っていった
緑心「あ、ちょっ、兎黒さん!?」
浜辺に独りになった緑心は兎黒が担当していたご飯の番も同時にこなした
緑心「ふぅ。」
数分後手筈が整ったので2人を呼ぶために浜辺を歩く
緑心「夜の海も綺麗だな~」
景色の美しさに干渉していると何かが浜辺に打ち上げられていた
緑心「...あれは...。人?」
すっかり暗くなり周りが見えなくなってきたために、それが人だということしか分からない緑心は酷く不安になる
緑心「!...紫都李くん!兎黒さん!」
緑心は必死に走る
~9話end~
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