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机へ突っ伏してただ時間が過ぎるのを待っていた。 一時間経てばみんな帰ってくる、それまでここに居ればいい。 はずだった。 皆木が教室を出て行ってから間を開けずさっき閉じたばかりの扉は開かれた。 重たい頭を持ち上げるとゾロゾロとクラスメイトが合わせて5人入ってくると、確かに後ろ手で鍵をかけた。 なんで、という疑問と恐怖に襲われる。 逃げないとまた同じことの繰り返しだ。 「そんな顔すんなって、なぁ。」 「…っ…来ん、な…!」 「いいから。痛い目にあいたくなかったら動くなよ。ま、ろくに動けないだろうけど。」 「やめ、…っ…」 とにかくここから逃げよう、と椅子から立ち上がるとそのままガクンと膝の力が抜けてその場に崩れ落ちる。 嫌なのに、今日や昨日の行為のせいで身体が快楽を覚えてしまっている。 あの気持ち悪いはずの快楽を心のどこかが求めている。 嫌なのに、こんなに嫌なのに。 クラスメイト達から距離を置こうと床を這うよう進むがすぐに後ろから髪を引っ張られてしまう。 「痛い目にあいたくなかったら…って、言ったよな?」 「誰が、っ…黙っ、て…受け入れる、か…!」 「そういう反抗的なとこもまぁ可愛いんだけどさぁ…」 髪を引かれ床を引きずられると、囲まれ上から見下ろされる。 髪を引く手を離させようと手を掴むが力が入らず無駄な抵抗になってしまう。 「大人しくしててくれないと、こっちも痛いことしないといけないから。」 「…なんでお前らに、っ…従わ、なきゃ… 」 「お前がΩだからだろ。」 ソイツが当たり前の事を言うようにそう言うと、髪から手を離した。 Ωで悪かったな。 Ω、オメガオメガって。 …何がそんなに悪いんだよ。 同じ人間なのに、血が違うだけでなんでそんなに言われなきゃならないんだよ。 「ぃ"、って…!お前何すんだよ!!」 「…馬鹿に、するな…っ、!!」 気がついたら頭の上の顔を下から思い切り殴っていた。 真っ直ぐに伸ばした腕が頭上の顎へ直撃して一人が視界から消える。 一瞬だけ優越感に浸った。 けれど、すぐに後悔することになる。 「へぇ。それじゃ優しく…優しく、お仕置きしてやろーな。」 ねっとりとした声がそう呟くと、大きな拳が俺の頬を一度殴るとほぼ同時にパジャマのボタンが弾け飛んだ。 ぐらりと揺れた視界の中で、笑う男達の目は獣のようだった。

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