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風が吹く屋上で
翌日、いつもの場所である屋上に、彼は何事もないかのようにいつも通り、平然とスマホを触っていた。
「ねぇ、そろそろ名前教えてくれない?僕たち友達でしょう?」
思い切って言った。
「名前?そんなの必要ねぇじゃん。いつも通り俺とお前は、『君とお前』。友達=なんでも知り合う仲、じゃねぇだろ」
突然、僕の中に秘めていた何かが壊れる音がした。
「…知ってるんだよ、君が僕を騙してるって事」
怒りや裏切られた絶望感が爆発した。彼が発した言葉は。
「ふっ。やっぱ、昨日の廊下にいた奴お前だったんだ。斗真とさ、お前じゃねぇかって話してたんだよ。急に足音止まったと思ったら、走り出すんだもんな。分かりやすすぎな」
言い分けも無くあっさりと認めた。しかも、昨日のこと気付かれてたなんて。僕の存在に気づいていて、あんなことを言ったんだ。そう思うと、より一層怖くなった。
「そ、俺はお前と『友達ごっこ』をしていただけ。ぜーんぶ、嘘。ハハハ!」
「…酷い」
そう呟くと。
「酷いだぁ。お前が助けて下さいアピールしてたから、 助けてやったんじゃねぇか」
「違う!」
「違わねぇ!。あとついでに言っとくと、一回目に俺がお前を助けたふりした時、みょーに簡単に倒せてただろ。あれ、裏であいつらと手組んでたんだよ。お前を騙すためにな。あん時のお前の顔、クッソ面白かったなー。まー、良かったんじゃねぇか、ちょっとでも友達が出来て。でもこれでおしまい。お前がいらねぇことを言わなかったら、ずっーと『友達』がいたのにな。あーもったいない」
彼はそう言って、笑いながら僕から離れていった。
「…言わなきゃよかった」
今頃後悔したって遅い事ぐらい分かってる、嘘でも良かった。助けてくれる存在が欲しかった。僕はその場に崩れ落ち、号泣した。
「あ!良いこと思いついた!」
僕に背を向けていた彼は、そう大声で叫び、僕の方に歩いきた。
「俺らは、もう友達じゃねぇんだよな」
僕の目の前にしゃがみ込み。僕のことを押し倒した。そして、僕のズボンのベルトを外し、ズボンと下着を同時に下ろされた。
「へぇ、小っちぇちんこしてんだな」
身体中の熱が燃え上がり、身体中が熱くなった。
彼は僕のモノに触れ、上下に動かし始めた。
「んっ、止めてっあっ、やだっ」
屋上に吹く風が身体に触れる。
「どぉんどん、大っきくなってきたぜ。お前のちんこ。俺の手コキで感じてんのかよ。しょーじきに言ってみ」
「あっ、ちがっう。やめてっ、あんっあっ」
「へぇ、しょーじきに言えねぇ奴には、オシオキが必要だな」
上下に動く手は速度を増し、僕が我慢していたモノが宙を舞うように飛び出た。
「こんなに出しちまってぇ。これでも、しょーじきに言えねぇか?」
鼻と鼻が触れ合い、彼の息がかかる。
「き、気持ちよかったで…す」
頭が真っ白になって、とっさに言ってしまった。
「よく言えました」
頭をポンポンとされた。
そして、まだ僕がもうろうとしている時に、彼は僕のシャツをまくり上げ、淡い桃色の突起物をつまみ上げた。
「んっ」
もう片方は、ゆっくりとほのかに暖かい舌で舐められた。
「んんっ、あっあっ」
「乳首イジってるだけで、腰ビックンビックンいわして、お前ってど変態なんだな」
「ちがっう、そんな、こと、ないっんんっ」
「感じてる時点でそんなこと言えねぇよ」
「あんっ!」
また、白いものが宙を舞う。
「この短時間で、よく二回もイけるな」
「はぁはぁ。もう、止めて…」
疲れ切り、あまり声を出ないまま僕は精一杯訴えかけた。
「やぁだ」
彼は不気味に満面な笑みを浮かべ言った。そして、彼もズボンを下ろし始めた。そこには、僕のモノより格別に大きいモノがあった。それを僕のお尻に擦り付け、強引に入れ込んだ。
「あぁぁぁあ!!痛いっ、やだっ、止めて」
「んっんっ、それぐれぇ我慢しろよ」
腰を動かしながら、彼は僕にそう叫んだ。僕のお尻には激痛が走り続け、液体が滴り落ちている。きっとこれは血である。
「きっちぃな!」
「あんあんっ、あぁ、んっんっ、痛い」
速度は変わらず、何度も何度も奥に突かれた。
次の瞬間、熱いものが僕の体内に流れ込んだ。
「あぁぁぁあ…ぁぁ…」
「はぁはぁ」
反射的にだろうか、僕の腰は衝撃を受けビクビクしていた。
「んっと。ほんじゃ、次は俺のちんこを綺麗にしてもらおうかな」
そう言い、横たわり半分気を失いかけている僕の顔の前に、彼はモノを持ってきた。
「…えっ…」
「早くしろよ」
そう言う彼の目は、冷たくキツイ目だった。彼の指示に従わないと、何をされるか分からない。上がらない腕を上げ、彼のモノに触れ、重たい頭を上げ口を開き、咥えた。近くに行くと臭いがキツく、とても大きかった。
「おんっおっんっ」
口をめいいっぱい開いて、やっと入りきるほどのモノを咥え、頭を前後に動かした。
「もっと早く、奥までくわえよろ!」
彼は勢いよく僕の頭を押し付け、僕は喉の奥までモノを押し込まれた。
「んんっんっ」
その衝撃でか、口の中が熱い液体で一杯になった。
「吐くんじゃねぇぞ、一滴残さず飲めよ」
ぼくは指示に従い、口に入った液体を全て飲み込んだ。
「口開けてみ。…はっ、マジで飲みやがったよ」
笑いながら、下着、ズボンの順に履き、
「そんじゃあな。他人さん」
と、言い残し、去っていった。
屋上には風が吹いている。全裸の僕には寒いほど。
何も気持ちが良くない。もう誰も信じられない。
翌日、僕が同学年からの集団暴力を受けていると、人混みの隙間から彼の姿が。一瞬しか見えなかったが、確かに彼は僕の事を嘲笑っていた。
「もう友達じゃないんだ」
そう心で思った。
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