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食事2
「野菜かぁ…」
彼は首を傾げながら「ウーンッ」と唸った
それからフワフワをチラッと見てからハッとした様子になった
「俺ん家で食べる?俺あんまり外食やだし,此奴も居るからさ」
そう言って彼はフワフワの頭を撫でた
フワフワが居るから家?……でも
「見ず知らずの俺が迷惑では?」
と思った事を口にする
すると彼はポカーンっとしてたのか暫く固まってから慌てて両手を振った
「いやいや大丈夫だよ,俺は気にしないし君さえ良ければ,だから。迷惑なら誘ってないから!」
と弁解してくる
俺はそれならば……と頷いた
彼の家はでかい高い建物の一室で周りはコンクリートであったが,どうやら床は木製らしい。けれどなんだかやっぱり俺の家とは違う。
「お邪魔します…」
向こうでの挨拶がこちらでも通用するのか分からず小声になってしまったが彼は聞き逃さず
「いらっしゃい」
と声を掛けてくれた。
どうやらこちらも同じような挨拶をするらしい
「あ,あの……」
「ん?」
パッと顔を上げると彼はサングラスとマスクを外していた。
その彼の顔をハッキリと初めて認識し俺は少し目を見開らく
キリッとした目はとても形が良く,男性にしてはまつ毛がちょっと長い気がする
口は思ったよりふっくらしてる様にも見えるがちゃんとした男の人らしい口をしている
鼻も高く綺麗な形をしており,全体的にもバランスがかなりいい
この上なく美形な上に俺が声を掛けたらこの優しげな表情
俺は不覚にもドキッとしてしまう
慌てて目を逸らして「その…」と言いたかったことを必死に思い出そうとする
そして当初の目的を忘れつつも不自然にならぬよう「お世話になります…」と呟く
彼はとびきりの笑顔で「気にしないで」と言ってくれた
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