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俺はベットの上から窓を開けて空を眺める これが夜…… 俺は目の前に広がる黒い空に心臓を高鳴らせる それからそっと部屋の扉へと目をやり別の緊張感を走らせる あんな事をいってしまってその後若干ぎくしゃくはしていたけど… なんとか寝るまでの事は終わらせた お風呂の勝手が向こうと違って大変だったけど彼は丁寧に教えてくれた そして彼も今お風呂に入っている そんな事を考えていたらシャワーの音が止まって更に緊張する 俺はそれを誤魔化す様に窓の外へ視線を戻した 夜…とても静かでなんだか落ち着く 部屋も外も暗くて,外は建物に光がついていたりして真っ暗ってほどじゃ無いけど,やっぱり昼より暗い ご飯の時は外を気にしてなかったから気付かなかったけどいつから暗くなってたんだろう… するとカチャっと扉が開く音がして心臓が跳ねる ドッドッドッといつもより大きな音を鳴らす心臓が痛い 「何してたの?」 すぐ後ろから声が聞こえて背後に若干温もりを感じる それからそっと服の上から手の甲に彼の手が添えられた 「あ…夜を…初めて見て……」 俺の言葉に彼は一瞬目を見開くも優しい表情になる 「遠くから来たって言ってたもんね」 そう言うと彼は肩越しから俺の顔を覗いていたのをやめて後ろへと下がった そして俺のお腹に両腕を回してきて俺を引っ張り膝の上へと収める 「本当にイイの?」 耳元で囁くように言われてブルッと身震いする 「は…はい……」 この世界で生きる為には誰かに取り入らなきゃいけない こんな事良くないって分かってるけど… 「暫くできてないから…我慢とか出来ないよ?」 「頑張ります…」 俺の返答に彼はクスッと声を漏らした それから俺のジャージのジッパーに手を掛ける そこで俺はハッとする 「あ,あの,服は全部脱がせないで下さい…上だけは…」 そこで彼はエッという顔をした 「あの,う,腕を見られたくなくて……」 と言うと彼は優しげに微笑み「分かった」と言ってくれる そしてジッパーを下げきり腕が見えないようにと器用に服をはだけさせる 「下何も着てなかったんだ…」 「え…あ,はい……ぁ」 俺が返答した瞬間キュッと胸の突起を抓られる 思わず声が漏れてしまう それから入念に捏ね回され指の腹で擦ったりもされた その度に俺はハーッハーッと息を吐く その息に熱が帯びてるのに気付き恥ずかしくなる 次第に下半身に熱が溜まってきて自ら足を擦り合わせ快感を得ようとする それに気付いたのか彼の手が足を這う 俺が履いていたニーソックスをゆっくりと下げていき脱がせる 素足をさらけ出した俺は慣れない感覚に身をよじる やばい… 俺はチラリと彼へと目線を寄越す その彼は優しくも欲を感じさせる笑顔を向けてきて,俺の身体は一気に熱くなった

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