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好きじゃない
「それよりさっき中途半端に触っちゃったから辛くない?」
「んぁ…」
俺が彼の肩に額を擦り付けて居るといきなり微熱を纏った中心を服の上から撫でられる
俺は突然の事で思わず声が出る
「やっぱり,半勃ち…抜いてあげるね」
そう言った大和さんの手がズボンの中へと侵入してくる
「んやぁ…」
直に触られればヌルヌルと扱かれる感覚に腰が揺れる
俺だけが気持ちよくなったらダメなのに
「や…ん……」
彼の肩に頬をくっつけて体重を掛ける
正直自分で身体を支えるのが難しい
「もっと声出してもいいよ」
「んぅッ」
チュッとリップ音を立てて耳にキスされるとびくっと身体が勝手に跳ねてしまう
でも…少し物足りない
俺は無意識に自ら腰を動かす
もっと欲しい…
快感に負けて俺だけが…なんて考えは吹っ飛んでしった
今はひたすらに快感に忠実になってしまう
不意に頭に電気が走る感覚がした
「ひゃぁあッ!?」
なかに指が入ってきていた
俺のナカを掻き混ぜる様に指が暴れる
「や…やぁッも,イッ…アーッ…ぁあッ」
俺は大和さんの手の中に白濁としたものを吐き出す
すぐにナカから指を引き抜かれそれを感じた俺はくてっと大和さんの胸元に寄りかかる
やばい,最後までシたい…
俺はそう思い彼の顔を覗き込もうと顔を上げる
目が合うと彼はニコッと微笑み額にキスを落としてきた
「ぅ~…」
恥ずかしさと欲で顔が見れなくなるもスリスリと額を彼の胸元に擦り付けてアピールする
けど彼はもぞもぞと何か作業をするかの様に動いた後ぎゅっと俺を抱き締めてくる
違う,そうじゃないの
ハグも嬉しいけど今は性的な意味で抱いて欲しい…
ムッとした俺は彼のモノを触ろうとひっそりと中心へ手を伸ばす
恥ずかしいので狙って触ったわけじゃない風を装う
彼もさほど気にしてない様子だった
た…勃ってない……
俺は少しシュンとなる
いや,そもそも俺の姿を見て興奮するわけないか…そもそも俺は身代わりなんだから……
と自分に言い聞かせる,
けどいくら言い聞かせても胸が痛んでしまう
自分で選んだ事なのにそれが寂しくてしょうがない
それを誤魔化す様に俺は彼の胸元に頭を擦り付ける
「どーしたの」
クスクスと頭上で声が聞こえる
その声に胸がキューッと締め付けられる
そもそも出会って1日なんだ…
そんなすぐに人を好きになったりしない
ましてや俺なんかが…簡単に人を信じるなんて…
……いや,簡単に信じれるほどこの人がいい人なのはもう分かってる
凄く優い人なんだ…そして素直な人なんだ…
俺のこれはきっと好きじゃ無いんだ
寂しいから…何も分からないから……
だからこの人に縋る他無いんだ
そう俺はこの人のこと好きなんかじゃない
そう俺は自分に言い聞かせた
だってその方が楽だから
俺は身代わりなんだからこの人を好きになった所で辛い思いしかしないのは目に見えてる
だから,俺はこの人を利用してる,取り入ろうとしてる,それだけだと思う方が絶対に楽なんだ……
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