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日本という国

ふわふわと何かに包まれる様な気がする 暖かくて雲みたいで… 俺のベッドはこんなにふわふわじゃない… そう思った瞬間モゾっと頭の下で何かが動く その動きにハッとなり目を開ける 周りは薄暗く建物の内部であろうか,コンクリートで塗り固められた中に俺は動くふわふわのものを枕に眠っていた このふわふわは何だろうか 俺は気になり白いそれを持ち上げる それはクリっとした目で「ヘッヘッ」と舌を出しながら息をする生き物だった 「ワンっ」と鳴けばペロリと俺の頬をひと舐めし,満足気にもう一度「ワンっ」と鳴いた この子は一体… 俺は辺りを見渡す 見慣れない光景にこの子の飼い主らしき人物も見当たらないこの場所 一体ここは何処なのだろうか 俺は立ち上がり光が微かに漏れている場所へと歩く そこは扉になっており横にスライドすることで開けた 扉を開くと目の前に道が広がっている 今まで見たことないような高い建物や映像らしきもの,人が乗って動く機械な沢山あった ここは一体… 俺は目を見開いたまま思考を巡らせる 俺のいた国は民家は畑や田んぼに囲まれ乗り物と言えば馬車だった 建物は木製の一軒家が沢山あり唯一コンクリートが使用されているのはお城だけだった ここは,コンクリートが沢山使われてる 地面も…俺の今いる場所も… 俺は呆然と立ち尽くす 一体俺は何処へ来てしまったのだろう… 何があってココに居るのだろう… 得体の知れぬ恐怖に俺は身を縮めた すると横でモフモフの子が「ワン…」と鳴いたあと「クゥン」とか細い声を出した 俺は着ている服の袖からそっと指先だけを出して頭を撫でてやる ……ココがどこだか分からないけど,この子の飼い主だけは探してあげよう… 俺はこの子の首輪を見てそう決意した

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