「……あうっ」 　九尾の腰が大きく跳ねる。 　弾力はあったものの、一度入ってしまえばすんなりと奥まで進み、晴斗の指を美味しそうにしゃぶり始めた。熱い粘膜がねっとり絡みつき、妖しく蠢きながら奥へ奥へと誘ってくる。 　最初だからある程度硬いだろうと思っていたけれど、意外と中は柔らかく、まだまだ余裕がありそうだった。指一本では全然足りなさそうだった。 「っ！　は、んう……っ！」 　追加でもう一本入れてみる。思った通り難なく飲み込んでいき、二度と離すまいと襞がきゅうっと収縮した。繊細な内壁が濡れて、掻き回す度にいやらしい水音を立てている。 　確かこの辺に……と指でポイントを探り出す。と、ある一点を押した瞬間、九尾の全身がビクッと跳ね上がった。 「あっ、あっ！　そこだめ、だめぇ……っ」 　なるほど、ここが九尾の性感帯か……と一人で納得し、その周辺を重点的に攻めてやった。敏感な九尾は強すぎる刺激に悶絶し、なんとか快感を散らそうと激しく頭を振っている。 「もう……もう、だめだって、晴斗……」 　チラリと九尾の表情を窺ったが、瞬時に本心から「だめ」と言っているわけではないなと判断した。彼は今でも律儀に脚を抱え続けていて、絶えず色っぽい声を上げている。泣き顔とは違う意味の赤みも増しているし、何より勃起した股間がいつまでも元気なままでいることが、快感を享受している証であった。 「ひぃ……っ！」 　一度も触れていなかった九尾自身を直接握り込んだら、彼は引き攣った悲鳴を上げた。そのまま軽く上下に扱いてやると、硬くなっていた陰茎が更に赤黒く膨らみ、晴斗の手の中でドクンドクンと脈打ち始めた。既に先端からは粘性のある淫液があふれ、九尾の太ももを濡らし始めている。前と後ろを同時に弄られて、見るからに気持ちよさそうだった。