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第124話*
手探りで胸の粒を見つけ指先で弄ってやると、絡んでいた舌が反射的に引っ込んだ。最初は柔らかかった突起が直接刺激を与えたことであっという間に硬くなり、色も上品な薄桃色から熟れたいちごのように変化してきた。
「ふ……っ、あ……晴斗……」
「何だ?」
「その……上ばかりじゃなくて、こっちも……」
紫色の瞳を潤ませ、ほんのり頬を染めている九尾。視線を下半身に向けて、もじもじと太ももを擦り合わせている。上よりも下を弄って欲しくてしょうがないみたいだ。
晴斗はつい頬を緩ませ、笑みをこぼした。
「九尾……お前、こういう時はめっちゃ大胆だな。普段は清楚なフリしてるけど、実はセックス大好きだろ?」
「っ……! そ、そういう言い方しないで……」
「ああ、悪い。九尾があまりにいやらしいから、つい意地悪言いたくなって」
「わ、私はそんな……いやらしくなんか……」
「なんだ、無自覚なのか? 九尾、こういう時はものすごくいやらしくて大胆だぞ?」
「……それは……」
「ま、そのギャップがたまんないんだけどな」
「あ……ッ」
大胆なリクエストにお応えして、晴斗は九尾のズボンを抜き取った。「洋服を着る時は下着を穿く」ということを学習したらしく、今は真新しい紺色の下着を身につけている。白い肌とのコントラストが絶妙だった。
「っ……」
わざとゆっくり下着を剥いていき、九尾の股間を露出させる。つるりとした陰茎を握ったら、掌の中でぴくぴく震え出した。生まれたての小鳥みたいに繊細で敏感な場所だ。
晴斗はそこに顔を寄せ、亀頭に軽くキスすると、口を開いて喉の奥に含んだ。
「っ、あっ……あっ」
口に入れた途端、九尾の欲望が一回り大きくなった。
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