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第130話*

「ああ、いやだ……っ、晴斗、放して……! もう我慢できない……っ」 「もうちょっと我慢しろよ。せめて俺がイくまではさ」 「そ、んな……ああ、意地悪……っ!」  いやいやと首を振りながらも、腕は晴斗の背中に回し直す。そして必死の形相でしがみついてきた。限界間近にもかかわらず一生懸命我慢しようとするところが、なんともいじらしい。  ――もう絶対、誰にも渡さないからな……。  晴明さんにも、だ。九尾は「俺」のことを「好きだ」と言ってくれたのだから。だから彼の心も身体も全部「俺」のもの。前世の自分であろうが誰であろうが、譲れない。  この綺麗で可愛いキツネさんは、一生「俺」のものだ。 「うう……は、ると……早くイって……! も、ムリぃ……っ」  九尾の泣き声でふと我に返った。自分にも人並み……いや、それ以上の独占欲があるということを思い出し、晴斗は内心苦笑した。あまり束縛しすぎてウザがられたら本末転倒だ。フラれないように気を付けなければ。 「あんっ! あっ、あぁっ!」  最奥を強く突き上げたら、九尾はガクンと全身を跳ねさせた。既に九尾の中は火傷しそうなほど熱くなり、別の生き物のように蠢いて、晴斗をキツく引き絞ってきた。まるで中に出されるのを期待しているみたいに、奥へ奥へ誘ってくる。 「は、晴斗、お願い、早く……うっ」 「ああ、もうちょっとな……」 「はう、う……ああっ、……いっ」  ドクン、と欲望が大きく脈打った。九尾の肉襞が一際強く収縮した。

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