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風呂場で 5☆

「いやだ……こんなの、おかしい……」 女の人が感じるんだから、男だって乳首で感じてもおかしくないのかもしれない。 ナオト自身は洗ってもらったり抱きしめてもらうことが目的だったとはいえ、これが風俗であることには変わりないのだから、こうして触ってもらって性的快感を感じることもおかしくないのかもしれない。 でも、やっぱりおかしいと、ナオトは思う。 同性であるリョウに乳首を触られて、こんなふうに感じてしまう自分はおかしい。 このままではいけない。 理屈ではなくそう感じ、どうにかこの状況から逃れようと、ナオトは身をよじった。 急に動いたナオトに驚いたのか、リョウもナオトの乳首から手を離す。 そのまま解放してもらえるかと思ったが、リョウは逆にナオトをぎゅっと抱きしめてきた。 「大丈夫、おかしくないから」 「でも……」 「おかしくない。  だって、ほら……」 そう言うとリョウは、体の中で唯一密着していなかった腰の辺りを、ナオトの腰にぐっと押しつけてきた。 「あっ……」 押しつけられたリョウの股間のものは、はっきり分かるくらいに勃起している。 そうたぶん、半勃ちになっているナオト自身のものよりもはっきりと。 「ね? 俺も同じだろ?  だから、おかしくないよ」 そう耳元で囁かれ、ナオトはこくりとうなずく。 もし冷静に考えることが出来ていたら、触られているナオトより触っているリョウの方が興奮しているなんて、なおさらおかしいと気付くことが出来ただろう。 けれど、今のナオトにはそんなことを考えられる余裕などない。 リョウが自分と同じように感じてくれている。 それだけでもう、何も問題はないように思える。 「ね、もう、言えるよね?  本当は洗い足りてないところ、あるんだろう?」 気付けば、リョウの口調がまた素に戻っている。 どうしてだろう、そんなことですら、無性にうれしいと感じてしまう。 「俺に洗って欲しいところ、言ってごらん?  ちゃんと言えたら、好きなだけ洗ってあげるよ」 耳元で促すように囁かれ、ナオトは小さな声で何とか答える。 「あ、アレ……洗って欲しいです……」 「ん? アレって?  ちゃんと言わないと洗ってあげないよ?」 「やっ……、う……。  …チ○ポ……僕のチ○ポ、洗ってくださいっ……!」 正気ではとても言えないような恥ずかしいことを夢中で口走ると、リョウは唇をナオトの耳にくっつけるようにして「よく言えました」と囁いた。 その感触にびくっと身を震わせると、リョウはくすっと笑った。 「ご褒美にいっぱい洗ってあげるからね」 そう言うとリョウは、ナオトの腰に巻いたタオルを外した。 標準よりもささやかな股間のものは、もう完全に勃ち上がっている。 泡に濡れた両手で、リョウはためらいもない様子でそれに触れる。 「…ぁっ……、んっ……」 ちょっと触れられただけでもう、信じられないくらいに気持ちよくて、唇からひっきりなしに喘ぎ声が漏れてしまう。 リョウの触り方がうまいということももちろんあるけれど、それだけじゃなくて、背中に感じる体温や、腰に当たったままのリョウのアレがまったく萎える気配がないことが、快感を倍増させていく。 「…だめっ……、も、イキそう……っ!」 早々に音を上げた瞬間、リョウが後ろで息を飲んだような気がしたのは、ナオトの気のせいだっただろうか。 「イッていいよ。  いっぱい出すとこ、俺に見せて」 相変わらず余裕のある、ちょっとイジワルな口調で言われ、リョウの手の中のものを一気に擦り上げられて、あっという間にナオトは登りつめていた。

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