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ピンチ到来?!
「戻せ。そなたは何故挨拶の仕方を
知っている」
「はい、女官3位様。私は本が好き
なので、国が発刊している本を
読み挨拶の仕方や身分制度は理解
しております」
驚いた顔をしていたが席に戻れと言われ
たので座ると、僕だけが合格だと発表
された。
(名前を呼ばれた時は焦ったー)
本当にドキドキしたが何とかやり遂げる
事が出来た。次の試験は何だろかと
考えながら歩いていると案内人の方が
ある会場で止まった。
「ここに立って待っていなさい。亮は
真ん中だ」
何故か僕は真ん中に移動させられた。
理由は分からないが何か考えがある
ように思え、少し不安になったが
素直に従う事にした。
そうこうしているうちに、試験監督が
来た。最初の時と同じように挨拶を
すると、同様に驚いていた。
「では、試験を始める。内容は刺繍と
後は何か他の物を作ること」
まずは時間がかかる刺繍からやる。
もらった布は意外と小さくていい素材
だった。模様は恵みをくれる太陽と
国を代表するコチョウランにした。
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