8 / 34

試験の結果

「では、結果を話す。全員合格とするが   谷川亮、そなたに話がある残れ」 「はい」 また緊張感が増してきた。僕を呼んだ 方は最初の試験監督だった。 「わざわざ呼んで済まない。私は  そなたの頭の良さと礼儀正しさに  惚れた。亮、お前を女官7位にする」 「は、はい。感謝します」 意外な事が起こり、信じられない気持ち でいっぱいだった。 女官にも位がある。女官10位から1位 女官5品から1品まである。通常は10位 から始まり、位が上がるのには最低1年は かかると言われている。 そんな中、亮は7位に上がれたのだ。 それは歴代にもいない出来事だった。 「今から私の部屋に案内する。来い」 案内され、歩いて行くと広い部屋が 見えてきた。

ともだちにシェアしよう!