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着物作り
「申し訳ありません、亮様。
お茶をこぼしてしまいました」
「彩、今日体調が余り良くない
だろう。もう部屋に戻りなさい」
「は、はい。感謝します」
「皆も、体調が悪ければ私に相談
するように」
僕が就任して、まだ日は浅いが
皆が生き生きとして働いている。
「亮、話したいことがある」
「はい、女官3位様」
話の内容は大体想像がつく。
皇后陛下の祝いの割り当ての事
だろう。
「今日、祝いの割り当てが決まった。
皇后陛下と帝の着物を作る担当だ」
「分かりました。美香様、お願い
したい事がございます。皇后陛下と
帝に直接会いたいです」
僕達はまず、皇后陛下の屋敷に
向かった。
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