14 / 34

緊張して

「亮、帝とどんな話をしたんだ」 「好きな人はいるのかと問われ  ました」 驚いた顔をしていたが、すぐに笑顔に なっていた。 「そうか、そなた帝に好かれて  いるようだ」 「そんな事は」 美香様はいきなりすごい事を言うから どう反応すればいいのか分からない。 仕事に戻ると、僕が帝に呼ばれたことを みんなが知っていたらしい。 「亮様、おめでとうございます」 「ありがとう。噂話をするのはいい  けど、ちゃんと仕事もするように」 そうは言ったものの、自分は帝の事で 頭がいっぱいだった。あんな目で見つめ られたら、誰でも恋に落ちそうだ。 しかし今は仕事に集中しようと頑張った。

ともだちにシェアしよう!