「皇后陛下、失礼いたします」 美香はある報告をする為に皇后陛下の 屋敷にいた。女官が皇后陛下に会う事 は殆どないが、皇后は美香を新人の頃 から気に入っていたので、繋がりが あるのだ。 「皇后陛下、今日帝と私の信頼して 　いる男の女官が口付けをしている 　のを見ました」 「な、何？！男だと。性別は」 「オメガでございます」 皇后はとても驚いていたがオメガと 聞いて少しホッとしたようだった。 「運命の番なのだろうな。やっと 　孫が見られそうだ。お前と亮の 　昇格は確実だろう」 2人は夜まで、今後の事を話した。