19 / 34

部下との会話

「皆、催しは終わった。今日から  1週間は休みだ。実家に戻っても  良いし、町に出ても良い。だが  1週間以内には帰ってくるように」 「感謝します」 「あと、今から私からの褒美をやる。  皆1列に並んでくれ。彩、桃は私の  部屋に」 「はい」 今回の催しが本格的な仕事だった。 一人一人個性の違う集団をまとめる のは大変だったが、皆がついてきて くれたから今がある。 なので、報酬として銅1つと好きな 食べ物を用意した。皆に配り終えると 部屋に戻り2人と共に話をした。 「2人には本当に助けられた。  感謝しよう」 「いいえ!!感謝なんて恐れ多い  事でございます」 「何を言っている。2人の協力が  なければ疲れて大変だったに  違いない。さ、手を出して」 2人に手を出させ、銀を1つずつ 渡した。 「このような大金をもらっても  よいのですか」 「あぁ、よく頑張っていた褒美だ。  大事に使いなさい。あと、一つ  は昇格の事だ。2人には女官7位  になって、私を支えて欲しい」 2人とも、驚いていたが笑顔で お支えしますと言ってくれた。 自分はまた違う持ち場に行かなくては ならないので、引き継ぎをしなければ と思った。この2人なら安心できると 思い、昇格させたのだ。

ともだちにシェアしよう!