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誰もいない
亮が王宮を出てからもう1時間。
門番を終えた、ある管理人は
帝に話をする事にした。
「帝、1時間ほど前亮様が王宮を
出ました」
「何?私は聞いていないぞ?!」
「は、はい。1週間ほどの休みを
もらった、旅に出ると言って
おりました」
知らせを聞いた帝は直ぐ亮様の
部屋に向かった。
部屋の扉を開けると誰一人
いなかった。机の上に手紙が
2つあった。1つは退職願。
2つは私の名前が書いてあった。
===
僕はあなたを愛して
幸せの絶頂にいた
だけど一緒にはいられない
こんな僕をどうかお許し下さい
===
涙が止まらなかった。最初は悲しみが
強かったが、徐々に怒りが込み上げて
くるのが分かった。
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