27 / 34

知らせが届く

午後18時になった頃、亮様が 見つかったとの報告があった。 「帝、亮様を見つけたと報告  がありました」 「それは、本当か?!」 久し振りに笑顔の帝を見た。 私は、信頼出来る部下に帝を 任せ亮様の所に向かった。 途中までは馬車で行き、後は歩いて 例の宿についた。部下に聞いてみると この宿には泊まっているがまだ帰って きていないらしい。まずはこの周辺の 場所を捜す。確かこの場所には月下橋 があったはずだ。 急いで行くと、月に照らされた亮様が いた。ここにいた全員が見とれていたが 合図を送り亮様に声をかける。 「亮様」 「えっ、誠様どうしてここに」 何をしに来たのか察したようで 逃げようとした亮様の腕を掴み 鼻に睡眠薬をつけた布を押し当てた。 意識を失った亮様を馬車に乗せ王宮 を目指した。

ともだちにシェアしよう!