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8-2
深みある金色の艶やかな短毛に走る漆黒の縞模様、誰もが恐れ戦く眼光。
太く長い尾がぴしゃりと虚空を打つ。
宮比と繋がったまま金鬼は巨虎という獣型に至った。
ものものしく唸り、姿勢を低くすると、律動を再開する。
「は……ッ……ぁ」
大きく伸びをするように宮比は巨躯の下で胸を反らした。
毛深い腰に押し開かれた両足が空中で止まることなく揺らめく。
柔らかな腹の毛に紅色の肉茎が包み込まれ、ちりちりした摩擦が生じる。
「はぁ……はぁ……ッんッ」
肌蹴た浴衣の狭間をべろりと舐められて宮比は呻吟した。
猛然と腰を波打たせて深い奥を攻め込みつつ、金鬼虎はべろんべろん大雑把に胸元を舐め上げる。
人型よりも大きく肉厚な舌に勃起した乳首は縦横無尽に転がされた。
千切られそうで痛いくらいな強めの刺激に宮比の綺麗に整った顔は扇情的に歪む。
全身に白粉を塗りたくったようなあの蛇神にこのサマを見せたっていうのか、ミヤビ。
昔の怒りがまた蘇った金鬼。
やるせない苛々を、丁度、眼下で反らされた喉仏にぶつけることにした。
がぶり
「…………!!!!」
宮比の喉笛を甘噛みし、獰猛そのものな動きで腰を振動させる。
座敷自体が小刻みに揺れるような激しい抽挿に宮比は。
病みつきになりそうな手触りの毛並みに縋りついた。
「あ、あ……金鬼…………ッ」
それは紛れもない嬌声。
上擦った声で名を呼ばれるのも悪くない、そう、金鬼虎は満足すると。
グルゥゥゥァァァァッッッッッ!!
低く唸るなり宮比の肉壷底に濃厚精液汁を叩きつけた。
宮比はぎゅっと巨躯にしがみつく。
どくんどくん脈動する肉茎から容赦なく物の怪子種を噴射され、喉を圧迫されているため、本当に息絶えそうだ。
「ッ……ん……ぁ……ッぁ……」
金鬼虎は力加減を緩めたもののまだ腰を振り立てている。
猛然と痙攣する極太イチモツからは放水の如く精液が吐き出されていて、深奥は忽ちぬかるんでいった。
毛を引っこ抜く勢いで宮比は巨躯に縋り続けた。
「やっと俺のものになった、ミヤビ」
閉じていた双眸を緩々と開けば真上に覆いかぶさるのは人型金鬼。
手触りのいい毛の感触がいつの間にか硬質な皮膚に変わっていた。
全裸の物の怪は唾液塗れの喉元をやっと自由にしてやると、
「お前がおのこはらみだったら俺の子を孕めたのにな」
「戯言を……ッ、ぁ……く……いつまで垂れ流す気だ……ッ」
「お前の全身に満ちるまで、だ」
馬鹿馬鹿しい金鬼の阿呆な言葉に、宮比は、嫣然と身悶えながらも珍しく小さく笑った。
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