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3-2
「わっ?」
「欲しがるね、野宮さん」
「あ、危な……火傷するじゃんよ?」
「俺の匂いがする」
スリ、と洗いたての髪に頬擦りして火照った耳に久世は囁きかけた。
「ドライヤーと掃除機の調子、悪かったけど。まだ使えはするから。家電巡りは次でいいよ」
「え……そなの? じゃ、今日、どっこも行かねーの……?」
コーヒーとシャンプーの香りが立ち込める中、無断で浴室や服を借りたことをわざわざ口にするでもない、自分自身にすっかり馴染んでいる野宮をさらに抱きしめた。
「とりあえずベッド行こうか」
「えっ?」
「こんな格好されたら。俺、堪んないよ、野宮さん……」
熱々な昨夜をたっぷり過ごしはしたが、それはそれ、これはこれ。
全くその気ではなかった、外出するつもりでいた野宮が淹れてくれたコーヒーを一口飲んで、やや戸惑いがちな恋人を久世はベッドへ連れ戻した。
「ほら、こっち向いて?」
「っ……シックスナインとか、朝一でやることかよ、久世サン……?」
「そういう気分にさせたのは君だから」
Sっ気のある恋人の真上に逆向きに跨るよう指示された野宮。
まだそこまで乗り気でなかったが、いざ活発な彼の股間と間近に向かい合うと、ごっくん喉を鳴らした。
「俺の格好見ただけで、もう、こんな?」
「もう、こんな」
服をずり下ろせば虚空に跳ねたペニス。
正直、視覚のみで久世が立派な反応を示してくれたことが嬉しくて、昨夜自分をたんまり突き上げた熱源に野宮はそっと触れてみた。
「昨夜のこと忘れちゃったのかな、コイツ……なぁ、久世サン?」
悪戯に笑って、根元付近を優しく撫でながら、先端にちゅっと口づける。
そのままカリ首まで咥え込んだ。
温もる口内で久世の質感をじっくり確かめた。
「んぷ……ん……ン……」
あっという間にその気になって大胆に自分を頬張り出した野宮に、久世は、満足そうに笑うと。
目の前にある小高い尻が全て露出するまでボクサーパンツをずり下ろした。
「っ……ちょ、開き過ぎだって」
尻たぶを左右限界まで割られて野宮は恥ずかしがった。
「綺麗にしてるね」
「だって……」
「外出先で溢れてきたら困るしね」
「そーだよ……久世サンがいっぱい出すから……あっ……んん……ッ」
拡げられた尻孔を舐め上げられて途切れた台詞。
平らにした舌でアナル表面をゆっくりなぞる。
時に焦らすように周辺を一周させたり。
そうかと思えば、鋭く細めて、捻じ込んだり。
「は、あ……っっ」
「ごめんね、野宮さん」
「んっんっ……え……?」
「せっかく綺麗にしたのに。悪いけど。また俺のでいっぱいにするから」
「……久世サンの欲張り」
頬を紅潮させて苦笑し、野宮は、さらに熱くなったペニスにしゃぶりついた。
明るい部屋にしばし露骨な水音が行き交う。
言葉も忘れて二人は互いに夢中になった。
「どうする? このまま舐められていく……?」
「んーーー……っぷはっ……そんな、俺ぇ……舐められただけで、いく、なんて……っ」
「野宮さんのココ、もう、とろとろ……触ってないペニスだって、ほら、すごく硬くして……カウパーでぬるぬるしてる……お尻の孔、舐められただけで、こんなに感じるんだね」
「んぷぅ……っ」
唇奥でどんどん熱が増していく久世のペニスに、しつこく繰り返されるアナル舐めに野宮の腰はガクガクが止まらない。
久世の言う通り独りでに勃起して濡れていく熱源。
ぐぷぐぷ捻じ込まれ、内壁まで舐め上げられ、尻奥で淫らに蠢く舌の先に下半身は滾る一方だ。
「い……いきそ……舐められて、いっちゃう……っ」
パーカーを羽織ってボクサーパンツを太腿に引っ掛けたまま色っぽく紡がれた野宮の声音に久世も滾る。
跡がつきそうなくらい尻たぶに指の腹を沈め、舌の根まで、ずぷりと突き立てた。
乱暴なまでに仮膣内で舌ピストンした。
「や……ッッ……久世サンッ……あっ、あぅ、あんっ……お尻ぃ……きもちい……ッッ!!」
久世の真上でもどかしそうに全身を波打たせて野宮は朝一絶頂を迎えた。
アナル舐めのみで立派な雄イキへ。
今朝一度も触れられていないペニスから朝一みるくをキレよく迸らせた……。
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