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昼食
成一が転校してきてから二週間がたったある日の昼。
俺、成一、勇人の3人は昼飯を食べていた。
そこで俺は、二週間ずっと気になっていた疑問を口にしてみる。
「…なぁ、成一。それで足りるの?」
俺がずっと気になっていた事は成一の食べる量だった。
と言うのも、俺、勇人、成一は成一が転校してきた日からほぼ毎日一緒にお昼を食べている。
しかし、成一は小さな菓子パンやおにぎりなど、普通の男子高校生には少なすぎる量しか食べない。酷いときは、サプリメントだけで済ませる事もあった。
「…ん?あー、あんま食べるの好きじゃないんだよねー」
成一はばつが悪そうに答え、丸めた菓子パンの袋をゴミ箱に投げた。
綺麗に放物線を描いてゴミ箱に収まる袋を見てから勇人が喋りだす。
「そういえば、村野って女子とかからお菓子渡されても絶対貰わないよなー。せっかくモテるのに」
少しブスっとした顔をする勇人は、お前ばっかモテてズルいっとか何とか言いながら3つ目のおにぎりを頬張った。
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