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アイスティー

「ハイハイ。今度なー。」 成一は、女の子を紹介しろとうるさい勇人に適当な返事をしながら、財布を取りだし立ち上がった。 「成一、何か買いにいくの?」 「おー、喉渇いたから」 どうやら飲み物が欲しいようだった。 しかし、3人がいる場所からでは自動販売機まで少し距離がある。 あ、これでいいじゃん 俺は少し考えた末に、手元にあった飲みかけのアイスティーを成一に差し出した。 「…ん、俺の飲みかけだけど」 「お、サンキューな」 成一は、ラッキーと声を漏らしながら、笑顔でアイスティーを受け取る。 午前の紅茶の無糖アイスティー。菓子パンやお菓子と一緒に飲んでもスッキリしてて、俺のお気に入りだった。 「…ぇ……甘い」 ペットボトルに口を付け、一口アイスティー飲んだ成一がポツリと呟く。 その言葉に、俺は驚きを隠せずツッコミをいれる。 「いや、それ無糖だけど」 アイスティーを見つめたままの成一は、あからさまに動揺した表情を浮かべていた。

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