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君のこと(成一視点)

「成一。もう、放課後だぞ。おきろ」 肩を軽く叩かれる。ゆるゆると夢の中から連れ戻された俺は、薄く目を開けた。 「…んー、もうちょっと」 少し暗い視界には、見慣れた天井と機嫌が悪そうに何かを言っている幼馴染みが立っていた。 …俺、いつの間に寝てたのか 昼食を食べ終え、午後の授業はサボろうと考えてた俺は保健室な行くことにした。今回は、あのケバい女保険医もおらず、ゆっくりする事が出来そうだった。 ベットにねっころがり考えるのは幼馴染みのこと。 アイスティーを甘く感じたあの日から数日がたった。 しかし、俺が味を感じ取ったのはそれっきりで同じ銘柄のアイスティーを飲んでも何も感じない。それはつまり…そういう事。 やっぱり、ちゃんと確かめないとな… そんなこんなを考えている時、ある言葉が耳に入る。 「…もー!何でもするから、はよ起きろ!」 何でもする……ねぇ やけくそになって言う誠に、ニヤリ笑みが零れた。

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