7 / 14

第7話

直哉はぐったりして気を失う?まさか……これだけで? しかたない。今日静かに休むか?直哉に服を着せ抱き上げ寝室に連れて行く…… 唯を奥に奥に移動させて真ん中に直哉、俺は直哉を抱き締めたまま眠った。暖かい…… 翌日、唯が 「パパ!起きて~ママが怒ってる」 「う~ん?ママ?ママは死んだって言っただろ?」 「居るもん」 と嬉しそうにスキップしながら寝室を出て行った唯・・・ う~ん眠い……が……唯の飯作り、髪をわしゃわしゃとしてう~んと伸びる・・・ リビングから良い匂いが……唯に 「唯~ばぁちゃん来てたのか?」 ぼんやり歩きながら唯に話しかけた 「おはよう隼人・・・」 「……えっ……直哉?」 腰に巻いてるエプロンに直哉の足元でじゃれながら邪魔をしてる唯・・・ すっかり忘れてた直哉が居たのを。 唯にホットケーキを渡して 「持てるかな♪唯ちゃん」 ニッコリ笑顔で頷きゆっくりテーブルに置く。 マグカップにミルクを置き俺に 「隼人はブラック?今のうちに顔洗って来いよ。」 「えっ……あっ……あぁ」 タオルを投げられる。 洗面所に行く……戻って来たらトーストにスクランブルエッグ・野菜・コーヒー直哉は 「隼人・・・適当に使ったけど良かった?」 「……あぁ……大丈夫かえって悪かったな…。」 「ママこれどうすんの?」 ナプキンをピラピラしてる、直哉はナプキンの端通しを首の後に軽く縛って上げた 「こうすんだよ♪唯ちゃん」 「唯~ママじゃないって言っただろ?」 「……ママだもん……」 「唯!いい加減にしろよ」 唯は直哉に抱き付き、フェ~ン…… 「あ~ヨシヨシ唯ちゃん、泣き止もう…ほら大好きなホットケーキが冷めちゃうよ♪パパはほっとこ……ネ」 「直哉・・・甘やかすなよ!後が大変なんだ」 直哉は無視して唯にホットケーキを切り食べ易くしている。 う~ん面白くない。 はい・・・娘にヤキモチ焼いてます。 食べ終わり保育園の準備する。 直哉はなぜか唯の準備を手伝う 「直哉、唯は自分で用意してるから気にすんなよ。お前も腰エプロンは外してくれよ。」 「えっ……僕も?」 「当たり前だろ?2~3日って言っても保育園の先生方に話さなきゃ、唯の向かえに来ても渡してくれないんだよ。」 「……ッ……分かった。」 急ぐ姿が面白い。髪をまとめるのに手がかかる……そぅ言えば、直哉は自分には不器用だった……俺は櫛を取り上げ櫛を通す 「直哉・・・長すぎる。切らないのか?」 「……うん……でも……切ろうかな。願掛けだったけど、諦めた」 髪をまとめるゴムで縛る。 唯が呼びに来て3人で手を繋ぎ歩く。 唯は終始凄くニッコリ笑顔……マンションから歩いて20分保育園に到着……。 お母さん達の固まり、俺は掴まり唯は直哉の手を離さない……ズルズルと中に入って行った。女先生が 「唯ちゃんおはよう♪あれっパパさんは?」 「おはようございます。パパあっち」 指を指す、先生が呼びに来てくれた。ハァ……助かった。直哉はあきれた顔をしてる・・・ 「ありがとうございます。先生……唯先に入って、パパ先生に話し有るから。」 「は~い。パパママ行って来ま~す」 えっ……やばい。先生方周りのお母さん達までも固まった……。 「こちらにどうぞ……。」 直哉は心なしか顔色が悪く、震えてる(トラウマか?)・・・手を繋ぎ歩く。小声で 「直哉、大丈夫……か?」 直哉は頷くが……ぎゅっと握り返す。 園長室に入り案内された椅子に座る。 「待たせな。隼人・・あっ失礼冴島さん」 俺と同じ位の背をもつ、体型は筋肉質 「朝早くから騒がせてすいません、要さん。直哉。 この人が園長先生の猿渡要先生俺の働いてる店の元No.1で昔からお世話になってたんだ。」 「隼人・・・それは言っちゃあアカンやろ?初めまして猿渡要です。」 手を差し出し握手を……直哉は慌てて立ち出された手を握るが少し安心感からフラッって俺より早い要の行動…。 園長の要はさりげなく身体を支える。 慌てて身体を離し、頭を下げる直哉 「あっ……すいません。僕…あっ……俺浮島直哉って言います。隼人とは幼なじみです。」 「ふ~ん細いね♪直哉くん」 上からジィ~と見ている。俺は直哉を抱き寄せ 「要さん!」 俺は要を睨む 「……分かった分かったって隼人。所でどうした?」 両手を挙げて、足を組む 「実は仕事が立て続けに忙しくなって急きょ直哉に唯の向かえを頼んだんだ。」 「おばあちゃん達は?」 「忙しくて、で唯も後追いするから大変なんだ。で唯が昔のアルバムから直哉の写真を見てママって言い出して、困った挙げ句頼んだんだ。」 「…………で?」 「ただ直哉は女性って言うか母親にトラウマがあって、唯の向かえを裏口からお願い出来ないでしょうか?」 「…………了解。直哉くんの向かえはいつまでの予定だ?」 「あっ……とりあえず僕、あっ俺は2~3日の予定です。良いよね?隼人・・・」 「……あぁ……とりあえず。」 「…………2~3日なら唯ちゃんの向かえ来る時間ここに唯ちゃんを連れて来て置くからここに来た方が良いんじゃね♪」 「要さん!裏口でお願いします。」 両者なんか睨み合う…………無知な直哉だけは譲れない!

ともだちにシェアしよう!