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第11話プチ※
2時間後、直哉は帰って来た。
「隼人、ただいま」
いつの間にかソファで横になって眠っていた。
揺すられ起きるといつもの笑顔。
「隼人、寝るならベッド行かなきゃ。風邪引くよ。」
直哉の腕を引くと軽くトサッと俺の所に倒れて来る。
ギュッと直哉を抱き締めた
「ちょっと……隼人?やめッ……フ……ゥンン」
唇を重ねた。離したくない・・ただ側に居て欲しい
「……イッ……」
噛みつかれた
「ハァ……ハァ……隼人、もぉ……勘弁して……僕そんなつもり……ない」
「……ッ……」
俺は寝室に戻った。
直哉の涙を見てない……寝室に入りかみさんの写真を眺める。
(勘弁して……つもりがない……か、何もかも遅いのか……)
いつの間にか爆睡していた。唯の声?
「パパァ~もぉ起きて、唯帰って来たよ♪」
「う~ん……分かった、起きる」
激しく揺すられ腹の上に乗られ、しぶしぶ起きた。
唯を抱き上げリビングに行く。
「隼人、大丈夫?ずっと寝てたみたいだけど・・・」
「……あぁ、爆睡した。唯の向かえ有り難う」
手際よく料理を作っている直哉・・・唯を降ろして子供番組を見せた。
今のうちにシャワーを浴びる。頭の中がボゥとしている。寝すぎた
直哉が脱衣場に来て
「隼人・・・明日僕、地元に帰るね。」
「・・・。」
「隼人?聞いてる?」
シャワーを止めて戸を開けた。
直哉の手を引きタイル壁に直哉の背中を押す強引に唇を重ねた
「……ッ……イ……ヤ!ハッ…………ンンッ」
最初は嫌がる舌を何度も繰り返し舌を絡ませる。
背中にまわる腕‥‥耳たぶを吸い…首筋に舌を這わせ…鎖骨…
直哉は目を瞑る……トントンっ小さい音
「ママァ、パパァ~」
パッと離れ目を合わせて赤い頬の直哉に軽くチュッて、二人で風呂場を出ると唯が頬をむっと膨らませて
「もぉ……遅い!ママァごはん」
直哉は唯を抱っこしてリビングでご飯にする。
ゆっくり食べている暇がない、すぐ携帯がなる。
今日は同伴出勤……すぐ着替えいつもの準備……唯に軽くほっぺにチュッって
「行って来るな♪早めに寝るんだぞ!」
直哉は後ろから付いて来る。
玄関にて抱き締め軽く唇を重ねた。
「行って来る……」
「……行ってらっしゃい、気をつけて」
翌朝2時やっと帰って来た。
直哉の居る部屋は暗くなっている。眠ったのか?
寝室に着替えを取りに行くと、唯と直哉が一緒に眠っていた。
風呂にゆっくり入る……期待して良いのか?でも気持ちよく寝ている直哉の邪魔はしたくないな・・・拒絶されたくない。
直哉から来るのを待ちたい気分……
風呂から上がり、寝室に行き直哉にそぅと頭を持ち上げ腕枕をして抱き締めたまま眠る
暖かくて気持ち良い・・・このままで居たい。
寝返りをうち俺の胸にすっぽりはまる、寝息につられ睡魔に襲われた。疲れた・・・
朝、唯は朝からとても元気だ!直哉のお手伝いをしている。直哉は
「隼人・・・おはよう♪」
「パパァ~おっはよ♪」
「あっあぁ……おはよう」
朝ごはんを食べて二人で保育園に送る。預けてから直哉が
「今日唯ちゃんの帰り行かないから、おばあちゃん向かえに話してあるんでしょ?」
「……あぁ、今日からは大丈夫だと思う。直哉唯に何も言わないで帰るのか?」
「……うん……唯ちゃん可哀想じゃん」
「……ッ……このまま側に居てくれないか?お前に居て欲しい」
直哉は意志の固いけど、泣きそうな顔をして首を横に振る
「……そぅ……か。分かった…急で済まなかった。」
マンションに着き、荷物をまとめる直哉・・・まとめ終わらせキッチンに立つ
「直哉、何を?」
「唯ちゃんのおやつを作って置くから食べさせてあげて」
ホットケーキの粉でドーナツを作っている。
冷蔵庫の中の野菜を取り出して俺の野菜ジュースも一杯作ってボトルに入れて冷蔵庫に再度入れる。
律儀に部屋の掃除、洗濯までしてから、荷物を持って
「隼人・・元気で無理しないでね。僕もぉ行くよ。」
「待てよ……送らせてくれ」
「…………いい。担当者に打ち合わせ忘れしたから出版社に寄ってから地元に戻る。
だから大丈夫、隼人は今夜も仕事でしょ?休んで……さよなら」
「直哉」
し~ん……追いかけて良い?
ずっと心の奥底にある気持ちに嘘はもぉつきたくない、直哉の心が欲しい。
俺は店にどうしても休むって連絡をした。
母達には特に俺の母にはやっぱり直哉と唯と3人で暮らしたいって連絡をした。
お義母さんには唯の母親は居ない、作らないけれど、最愛の人と唯と3人で暮らしたいって伝えた。
保育園に今すぐ向かえに行くと話した。
直哉が地元に着く頃を見計らって車を飛ばす。
駅で唯と直哉を待つ・・・。
ホームを出てきた直哉を唯は見つけた。
「直ママァ・・・。唯が悪い子だから……黙って居なくなったの?」
「えっ?な…んで?唯ちゃん」
「お帰り、直哉・・・」
「隼人・・・どう言う事?」
「俺の本心は言った。けど……お前の本心が聞いていない。だから、追いかけて来たんだ。
直哉、俺はお前をずっと愛してる、もぉ逃げたくない。俺の側に居てくれないか?」
「……ッ……本……心って言えないから・・帰って・・」
「直哉」
直哉をギュッと抱き締める。
「嫌だ。俺と唯にはお前が必要なんだ。」
直哉は涙を流し首を横に振る。
唯は直哉の足にしがみつく
「直哉、お前の本心が知りたい。教えてくれ」
「……ッ……僕…は……」
「ん?」
「…………ッ……ずっと……隼……人を……
待……ってた」
ギュッと直哉の腕に力が入る……
「……俺に付いてきてくれるか?」
首を縦に振ってくれた。
涙を拭いキスをする……。唯はニコニコしながら
「ママ、唯にもぉ……」
直哉は抱き上げ、俺と直哉で両頬にキスをされ満面の笑顔……
「……直哉これからずっ~と一緒に居よう♪もぉ離さないから…唯と共によろしくな」
「………フッ…ッ……う…ん」
3人で東京に戻った。
これから色々あるけどもぉ離さない家族として向き合って行こう……
「共に「愛してます」と」
〈完〉
*****唯****
あれから私も成長しました。18になりました♪
パパと直くんはケンカもするけど、一晩立つとすぐ仲直りするの♪
直くんは私を凄く甘やかすのにやきもちをやくパパ……
直くんはパパに女性の香水が嫌いみたい。
すぐパパが帰って来るとリセッシュするのよ♪
もぉ年なんだからホストは辞めて欲しいのに、でも直くんが側に居てくれたから私は全然寂しくなかった!
それにパパの朝帰りが少なくなって私はとても安心してるの♪
私はパパも直くんも両方大~好き♪
イケメン?二人に囲まれて友達とか他のクラスの子達まで覗きに来る位、授業参観なんかも必ず二人で来てくれるの♪普通のお母さん達って老けて行くよね、でも直くんはますます綺麗になって行くの♪
ママの思い出はあまり覚えてないけど、
お婆ちゃん達が話してくれるからママも大好きよ♪
ママのお婆ちゃんは直くんがママにそっくり差に、驚いて今では私の次に直くんを大事にしてくれるのよ♪
ただ直くんは私かパパと一緒じゃないと身体が動かなくて、酸欠?過呼吸?息が止まる?
なんで……なんだろう?直くんは話してくれないからパパに聞いて涙が出ちゃった。嘘・・・最低!
直くんにギュッてすると髪を撫でてくれる優しい手、大好きよ♪直くん!
パパも優しい顔で私と直くんを見てくれる大好き
直くん私とパパの側に居てくれてありがとう!
*****直哉****
あれから僕は隼人に一杯一~杯愛されてます(//∇//)
隼人はしつこく何度も繰り返し愛してるってキスを落としてくれる。
僕は隼人の側に居れるだけで幸せなのに、何度も身体を繋いでくれる。
いつも優しくとろけるような時には激しいSEXに僕はもぉダメェ~って泣かされちゃう。身体が半日動かない位足腰がァ・・・終日限定にして!
ホストは辞めて欲しいけど……今は直接ホストをしないでオーナーと言う立場、
時々VIPなお客さまが居た時は少しヘルプで入るみたい。香水と化粧品の匂いに頭が痛い・・・嫌な思い出が甦るからリセッシュは手離さない!
唯は可愛くて美形に育って、常に僕のお手伝いをしてくれる。優しい娘になりました♪
親バカって隼人によく言われる。唯の為なら僕は頑張れるよ♪
隼人の大事な娘だもん♪いつかは嫁さんになるだろうけど……今はまだ僕達の側に居て欲しい。
お婆ちゃん達には凄く感謝してます。こんな欠点だらけの僕を隼人のお母さんは抱き締めてくれる。
唯のお婆ちゃんは娘に似ているってだけで常に僕を気遣って、身体が細いって色んな食材を持って来てくれる。
唯の調子が悪いとすぐ来て色んなアドバイスをしてくれる。本当に感謝です。
隼人・・・ありがとう。こんな僕を愛してくれて、これからも末永く側に居て支えて欲しい。僕は隼人の側に居られて待ってたかいがあったよ♪唯がお嫁に行っても側に居るから、離れないから安心して!
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