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第13話番外編2
その日の内に用事を終わらせ、5、6時間掛けて旧地元・・・場所は高価と言われる〇〇〇〇軒、車を駐車場に入れて手を繋ぐ。
直哉は回りを気にするが・・・
「俺が寒いんだ。」
周りはまだ寒い時季・・・だし。
コートのポケットん中に手を繋いだまま入れる。
受付のクロークに二人分のコートとマフラーを預ける。
ドアを開けると、皆がビックリして固まってる。
直哉の姿か?ん~まぁ昔みたいな雰囲気からガラリと変わったかな♪
髪型も長かったのを短めに切ってメガネからコンタクトに換え体格は少し太った?
でも・・・ほぼ毎日愛しあってるせいかキラキラオーラ。
先生の姿を見つけ、直哉を連れ側に向かう。
先生も優しい笑顔で何も言わず直哉を抱き締める。
俺の他にずっと直哉を気にしてくれていた恩師・・・直哉は涙を我慢してたんだけど・・・ボロボロあふれだす。
周りがざわつく・・・
直哉は本当に辛かったんだなって、先生と直哉は一緒に椅子に座る。
俺は側に居ながら他の連中と話す。
代わる代わる直哉に話しかける奴等・・・
「な・・・直哉元気そうで良かったな」
「な・・・直哉は今何をしているんだ?」
「な・・・直哉今って何処に住んでるんだ?」
「は・・・隼人」
俺の服の裾を引っ張る。
「お~い!急にあれこれ聞くなよ。直哉が答えづらいだろ~」
「隼人には聞いてないし・・・なぁ皆」
ハッハッハッ怒りマークが少~しピリッと・・・直哉を引き寄せ頬にキスを落とす。
エッ!!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)
「良い忘れた。直哉は俺の嫁・・・いッ・・・」
頬にバシーン!って真っ赤な顔して直哉は逃げた。
皆してあ~ぁ・・・怒らせた。
直哉を追いかけると二人の男に絡まれてる。
よく見ると懐かしい人達。直哉は嫌がる
「隼人助けて!」
「あれ久しぶりだな~隣に居た子供だよなぁ~って言うか邪魔すんなよ」
直哉を引き寄せて
「あの何の用事ですか?二人して直哉をどうするんだ。」
「はぁ?大事な弟に用事も何も有るかよ、他人には関係ないだろ!」
双子の兄達
「兄さん!隼人は関係無い人じゃない!僕の大事な人だ!第一・・・僕を助けてくれなかったじゃん」
「はぁ?でもあれは!」
「直哉俺達も知らなかったんだ。あのババァも2年程前に死んだし、妹達もそれぞれできちゃった婚して既に家もない。お前を探して探して・・・やっと牧師ん所に行ったら既にお前は居なかった。こんな所で会えたからには側に居ろ、もうお前を悲しませないから・・・な」
「あの、直哉は俺の大事な法的にも籍を俺の所になってるんだけど・・・」
「はぁ?」
「知らなかったんだ・・・直哉の母ちゃんから身体も売れないならお前なんか死ね!って牧師さんから聞いたんだけど・・・牧師さんも呆れ果てそれでも母親なんですか!って・・・凄い騒ぎになったって・・・で児童虐待で警察、弁護士と法律によって俺の弟になったんだよ。男同士は籍を入れれば結婚出来るからな。あんたらが何をしょうと俺は直哉を守る!絶対渡さない!じゃあな、行くぞ直哉!」
「ちょっ・・・待てよ!」
兄貴達は直哉の腕を引っ張る
「いっ・・・つ」
俺は腕を引っ張る兄貴達の襟元を掴むと直哉は
「隼人大丈夫・・・だから・・・ね。兄さん達あのさ僕は隼人とずっと一緒に居るって決めたんだ。もう隼人から離れたくないんだ。ずっとずっ~と僕には隼人しか要らない。少しでも優しくしてくれてありがとう。兄さん達も弟は死んだってことに・・・」
「出来るかよ!直哉は俺の俺達の大事な弟なんだ、お前を側に置くために二人で頑張ったんだ」
「・・・僕を・・・監禁する為でしょ隼人と離れるくらいならもう生きて居たくない!僕は隼人と唯を守る為に生きてるんだ。邪魔はしないで!」
「・・・お前の父親を見つけたとしてもか?」
直哉は揺るがず笑顔でハッキリ頷いた。
周りがざわつく・・・と二人は取り合えずわかったって・・・手を振りエスカレーターを下って行った。
直哉は俺にしがみつき別れの涙を流して居た。
「直哉・・・今なら」
首を振り、もう大丈夫と笑顔に戻った。
会場に戻ってすべてを話した。
偏見の眼差しをするやつ、素直にとは行かないが直哉の変貌振りに納得するやつ様々居たが、俺は・・・俺達は揺るがず一緒に生きて行くと決めたんだ。
先生も
「外見で人を判断するんじゃない。二人は出会うべき人に出会った。それだけ二人は気持ちが一緒だって事だな・・お前は特に辛い毎日だった。先生も皆もお前を助けてやれなかった。隼人だけがお前をいつも大事にしてたな。しあわせになるんだぞ直哉。」
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