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「そりゃあどうも」 とりあえずキスくらいしといてやるか。 少し上を向いて、自分から唇に吸い付く。案外柔らかい唇してんのね。 何度も重ねるような浅いキスを交わしていく。彼がシャワーを捻った。 一瞬だけ冷水だったのをもろに浴びて、驚いて唇を離す。 「ん……っ」 追いかけられてまた塞がれた。 ぬるめのシャワーにあたりながら、唇が徐々に俺の耳や首筋、鎖骨を辿っていく。 「お前も結構筋肉質だが、俺にしてみりゃ女みたいなもんだな」 耳の穴に息を吹きかけながら言われると、腹の立つ前に背筋がゾクゾクしてくる。下半身がむず痒い。 脇を外して、刺青の模様を丁寧に舌でなぞられる。 「ドラゴンだな、日本のドラゴンだろう」 まるでクイズの答えを当てたような楽しげな様子だった。 「そうだよ、知ってんの、竜、ジャパニーズドラゴン」 茶化しながら言うと、もちろんだと言う。ゆっくりと俺の下半身に触れてきた。 「俺の知り合いにもいるからな、彫ってる奴が。こんなに大した柄じゃあないが」 大きな手は、俺の下半身を片手で包み込んだ。ちょっと屈辱的。 「よしよし、体は正直だな」 満足そうに言いながら俺のをゆっくりとしごいていく。シャワーの刺激も相まって、喘ぐたびに脚が立たなくなっていく。 もう彼に、俺の体の全権を委ねるしかなかった。 「もう少し頑張れ。浴槽の縁に手をつくんだ」 思いっきりケツを突き出した状態。彼は俺のケツの間に顔を埋めた。 「ここには刺青彫ってないのか?」 と言いながら笑っている。ここというのは、わざわざいうまでもない窄まった場所のことだった。太い指先で突いてくる。声が出そうになるのを堪えた。 「我慢することはないさ、レディーには優しくしてやる」 レディーなんて冗談笑いたくても笑えない。彼に比べれば、未経験の俺は本当にお嬢ちゃんみたいなもんなんだろう。 生温かい柔らかい感触を、敏感なそこが捉える。 「あっ」 と思わず声を出した。 ああ、舐められてるんだ。ハッキリと認識するが、想像以上に敏感なそこを攻められ、目を見開くことしか出来なかった。

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