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「随分煽ってくるじゃねぇか。変な奴だな、余裕なさそうだったり煽ったりよ」
本当そうだよな、我ながら都合いいと思うもん。
「刺青も全部可愛がってやるよ」
再び、ケツに彼のがあてがわれる。
じわじわとケツが熱くなって来た。
「あー……あ」
内臓が押されて苦しい。痛みも多少あるけど、苦しさの方が強い。
とはいえよく入ってるな、あんなデカいの。自分の体に驚きながら、味わったことのない感触に身を任せる。
「根元まで入ったぜ。デカいだろ、どうだ?」
穴はパンパンに張ってる。そういう使い方をする部分じゃないから、許容量というのがどのくらいなのか、自分でもわからない。
「苦しくないか?」
俺の体中にキスしてくる。竜が好きなのか、俺の腕の竜に何回も舌を這わせた。ただしさっき注意したからか、脇だけは避けていた。
「苦しいけど、やな感じはしないよ」
「そうか、それなら安心した」
少し腰を引く。ゆっくりとまた奥まで満たされる。少しずつ動いてくれることに、彼の手練れ感と優しさを感じた。
体の違和感と圧迫感そこそこあるけど、男に抱かれてることに対する喪失感や悲壮感なんかはこれっぽっちもなかった。
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