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プロローグ-3

その飼い主さんと俺は、ネットで知り合った。 といってもSMをする仲間を探すには、ネットという手段が一番多い。 その方が効率が良いといえば良いのだが、【同じ性癖持ち】さんと繋がれるというのが少しだけ気持ち良かったのだ。 だって人前で「俺Mなんで!」とも言いづらいし。 それにサディズムの人にも色々種類があったりする。 ファッションS スカトロ・汚物フェチなS 価値観が合わないS 見極めるのもかなり大事だったりするから。 ちなみに俺がSの人に求めるのは(あまり求めてはいけないのだが)、 どちらかといえば「飼い主とペット」の関係。 尽くしたい、たっぷりと痛みつけられてもご奉仕をして相手の喜ぶ顔が見たい。 「奴隷」というよりかは、甘やかされたいし、甘えたい、そんな関係が良かった。 もちろんパートナーを探すのは至難の技だ。 少なくともサクッと見つかったらそれはある意味ヤリ目とでもいえる。 それにパートナーというのは、【専属】ということだ。 あるSにMが永久的に奉仕を誓うこと、そしてそのMをSは【専属奴隷】、【専属さん】と呼ぶ。 【彩】 『専属奴隷って条件とか容姿とか色々揃わなきゃいけないし、まあマゾの人の割合って高いから見極めるSさんって大変かもね~』 彩さんも、チャットでやりとりしてるときによくそんなことを言っていた。 サディストの割合が少ないのは、確かだ。 距離的な問題 価値観の問題 年齢 容姿 耐性 Sの人がアカウントを作ったりすると、すぐにMの人が反応するから競争業界。 2年が経ち諦めていたその時だった。 『まだパートナー見つからないの?』 『××県なら私会いに行けるし、私で良かったら面接してあげる』 ネット上で関わっていたサディストさんの一人が、そう言ってくれたのだ。 俺は本当に嬉しすぎてすぐに返信をした。 『ぜひお願いします!女王様!』

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