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第73話

三雲に着いてきてもらってるまま、屋上へ向かう。 三雲『新武、どこへ行くの?』 まさか三雲もずっと陰ながら好きだった新武が告白してくれるなんて思ってもいないだろうし、新武もずっと一目惚れしてから好きな人が、自分の事を好きだと知らないだろう。 お互いに胸を高鳴らせながら足を進めた。 新武『着いた。』 ガチャッ 三雲『屋上…?』 新武『なぁ。』 三雲『どうした??』 新武は意を決して切り出す。 新武『さっき、好きって言ったやん。 あれさ、本気なんや。』 三雲『…え…?』 新武『初めて見た時から一目惚れしてな? ずっと好きだったん。 毎回お前に似てる奴をとっかえひっかえして…結果無理やったんやけど… 好きです。 付き合ってくれまへんか??』 新武が告白すると三雲は俯いた。 新武『三雲…?』 三雲に不快な思いをさせてしまっただろうかと不安になりながらも名前を呼ぶ。 呼びかけに反応し三雲が顔を上げると、ボロボロに泣いていた。 三雲『ッヒック…グスッ…ぅう…』 新武『えっ、なんで泣いとるん?!! どっか痛いん??!!!!』 三雲のところに駆け寄り、新武がオドオドしていると…  新武『みく…うぉッ?!!』 三雲が新武に抱きついた。

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