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第76話
七瀬『えぇ…仲良くなって慕ってもらって…
たくさん話しかけた後、捨てられて…
見放されて…そのおかげで周りの関係ない人までつられて離れていく…怖いでしょう??』
昔のように…
家族に慕われて
愛されて
友達に襲われて
父さんや兄さんに襲われて
助けだった母さんはおかしくなって
あんなにしつこかった父さんや兄さんには見放されて…
おまけに捨てられて。
死にたくなるほど怖かった、あの時。
紅華『そんなことするやつ此処にはいねぇよ。』
なぜ、断言できるの??
七瀬『そんなのわからないでしょう!?』
どうしようもない気持ちで怒鳴るもピシャリと言
紅華『俺達をナメるなよ。』
七瀬『っなめてなんか…』
紅華『お前は此処に来て今まで何を見ていた?』
あっ…
僕を実の子供のように愛してくれる和哉さん。
僕に本物の笑顔を戻そうとする今の親友達。
そして、
僕を抱き締めてくれた会長。
七瀬『か、ぃちょ…ぅ…ぅう…グスッ』
紅『いいやつばっかだろ?お前は本当に兎だな…』
やれやれと、でも少し安心した顔で頭を撫でられる。
七瀬『ッヒック…うさ、ぎ…じゃ…グスッ』
紅華『あぁそうだな…泣き虫お姫様ってとこか?』
会長はふわりと微笑んだ。
なぜか
ドキンッ
と胸が高鳴った。
七瀬『ぉ、お姫様じゃッ///////』
紅華『おっ、泣き止んだけど真っ赤だな。』
七瀬『真っ赤じゃっ…///ぅう…』
指摘されて更に赤面するとトドメの一言を放った。
紅華『俺はそっちのほうが好きだぜ。』
七瀬『えっ?』
紅華『雰囲気と話し方。』
七瀬『っ頑張ってみます…///』
紅華『あぁ。』
会長の微笑みは綺麗で天使だ…
ドキンッ
心臓が変…なんでだろ。
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