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第82話
屋上のドアを開けかけるとドアの向こう側で声がしていることに気づいた。
誰だろう…
?『あの、呼び出して申し訳ございません!』
チワワのような可愛い猫撫で声。
?『いや、別に…何の用だ。』
もう一人は聞いたことがある甘いテノールボイス。
…会長だ。
?『明日のダンス、僕と踊って頂けませんか?!』
っ、やっぱり皆誘うよね…どうするんだろう。
心の中で断って欲しいと祈ると、願い通りに断ってくれて。
紅華『悪いな、もう決まってるから。』
?『えっ…僕の方が上手ですよ!!
何せ実家が舞踏館ですから。』
すると会長から深い溜息が聞こえた。
紅華『そんなのどうでもいいし、あいつだから踊りたいんだ。それに、絶対あいつ完璧だから。』
なんか嬉しい…。
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