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第96話

んん… どこか苦しさを感じて目を覚ます。 七瀬『…気絶してたのか…電話は?!』 先程の兄との電話の内容を思い出して冷や汗をかく。 急いで履歴を確認したが、来ていなくて一息ついた。 だが、その代わりメールが来ていて。 From:柳さん 坊っちゃん、調子はどうですか? 最近顔を出されないので、心配です。 悩み事とかありませんか? 和哉さんに言えないことなどは私に言ってくださいね。 電話してくれれば駆けつけます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕を気遣うメールがきていて、少し気が弱くなった。 兄さんのこと、柳さんにだけ話してもいいだろうか…。 いや、だめだ。 取り敢えず返信だけしておこう。 ここから七瀬の恐怖の時が始まった。

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