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第98話

いつ電話が来るかわからないという恐怖で緊張しながら歩いていると急に横の空き教室が開き、中にいる知らない人に引きこまれてしまった。 七瀬『ぁっ…!!!』 尻餅をつき、状況を把握しようと周りを見渡すと、ゴツくて巨体のチンピラが5人とリーダーであろう可愛い少年がいた。 カチャッ   どうやら鍵を閉められたらしい。 その少年は青白い顔に、震え声で僕に言った。 少年『…すみません、貴方のことは尊敬しますが、 命令、だから…。』 一瞬で納得した この子が1人目の被害者なんだと。 兄さんのいうことを聞かなければどうなるかを僕に分からせようとしているのだ。 もし、これに僕が抵抗してこの子が大切な何かを失ったら… それなら僕が死んだ方がマシだ。 大丈夫、簡単な事だよ。 …僕が抵抗しなければいいだけ。 七瀬『いいよ、大人しく殴られてあげる。』 少年『ほ、ほんとう?!!』 七瀬『但し。    理事長や他の人にバレないことが重要だから、体だけ。』 ごつい奴らの顔を見て言うとニヤリと笑われた。 チンピラ『いい度胸してんのな、可哀そうだけど命令だから。恨むなよ??』 七瀬『もう、慣れてるから。』 抵抗のつもりで、思いっきり微笑んでやった。

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