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第100話

prrrr.prrrrr ん… prrrr.prrrr で、んわっ… 鳴る電話を取ろうと必死に動くと身体が軋んだ。 兄「もう〜出ないから死んじゃったかと思ったよぉ」 気絶してることくらいわかるだろ。 七瀬『…あの毎日に慣れてしまって死にませんね、これくらいじゃ。』 兄「良かった、安心だね!!」 どんな顔をしてそんな残酷なことを言えるのだろう。 七瀬「…」 兄「じゃあねー♡」 何も言えないでいると、電話はすぐに切れて。 今の電話の意味って生存確認? 思わず溜息をつく。 冷静になり、今の自分の状況を再確認した。 服ボロボロだし、 移動中に誰かと遭遇したら… ん?今何時? あ、夜中だ… さすがにこんな時間にはいないか。 なんて甘い考えだった。

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