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第102話
乱菊『それ…なしたの。』
近寄ってこようとする乱菊を制止する。
七瀬『近寄らないでください…今は。』
あんな、平気のふりをしたけどやっぱり殴られたあとは人が少し怖い。
乱菊『そんなこといったって…折れてるんじゃ…』
七瀬『…』
自分でもそう思うから返すのも面倒になってきて、黙ってしまった。
乱菊『…誰がいいか…ぁ、紅華は?!』
会、長…?!
七瀬『だめ!!!!!!!!』
思わず叫んでしまうと、乱菊を驚かせてしまった。
乱菊『…え?』
七瀬『ぁ、ぇと…ダメ。明原さんも死にたくないなら僕に構わないほうがいいですよ。』
この人にまで危害が及んでは、対処できない。
乱菊『は??なにいってんのさ!』
七瀬『だめ…僕に構ったら貴方は傷つく。』
兄さんに何されるかわかんない。
乱菊『それでもいいから!お前、死にそうだし…』
それでもいいって何?
なにを想像してそんな軽い事を言えるの?
突っぱねようとするも、それは叶わず激痛に蹲ってしまう。
七瀬『ゔっ』
乱菊『…あっ!!ちょっ!!!』
そして僕は、気絶してしまった。
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