109 / 124
第104話
部屋に入るなり、僕をソファーに横にさせる柳さん。
黙々と手当を始める。
七瀬『…ッ…』
傷に消毒液が染みて思わず息を詰める。
柳『…我慢ですよ。
肋、折れてそうですね…授業どうします?』
七瀬『大したことないので普通に出ますよ。』
予想通りの返事だったらしく、溜息をつかれる。
柳『…はぁ、わかりました。くれぐれも悪化しないよう気をつけてくださいね。』
七瀬『…ありうございます。』
さようならといいながら帰っていく。
さり際に、危なくなったら手を打たせてもらうと言っていた。
ともだちにシェアしよう!