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第104話

部屋に入るなり、僕をソファーに横にさせる柳さん。 黙々と手当を始める。 七瀬『…ッ…』 傷に消毒液が染みて思わず息を詰める。 柳『…我慢ですよ。 肋、折れてそうですね…授業どうします?』 七瀬『大したことないので普通に出ますよ。』 予想通りの返事だったらしく、溜息をつかれる。 柳『…はぁ、わかりました。くれぐれも悪化しないよう気をつけてくださいね。』 七瀬『…ありうございます。』 さようならといいながら帰っていく。 さり際に、危なくなったら手を打たせてもらうと言っていた。

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