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第75話 ………エ?

「……」 「……」 「スゲェシーツ汚れたな。洗わないとヤバいな」 「あ」 そ、そうだ……お互いの汗や精液で埜のベッドは乱れまくりで、シーツはベタベタに汚れてしまっていた。 親が帰ってくる前に早く洗って干さないと乾かないかもしれない! 自分たちもシャワーを浴びないと!と思いベッドから起き上がろうとした。 「わ!う……ッ」 立ち上がった時に腰に鈍痛が走る。尻に違和感ありありで歩行がおかしい。 「何かじいさんみたいな歩き方だな。シーツはいいから、中は先にシャワー浴びろ」 「…でも…ッ」 チュ…… 「……浴びろ」 「う、うううん……」 不意討ちキスをされて、それ以上何も言えなくなってしまった。 ぶ、仏頂面でキスされされたのに……凄く嬉しいぞ…… 埜に言われた通りに、今日2回目のシャワーを浴びる。 温かい湯が汗を流してくれて気持ちいい…… 結構立ってるのしんどいなぁ…… 初めての経験で埜に翻弄されっぱなしで、今さら恥ずかしさが込み上げてくる。 途中から夢中でうろ覚えだけど、俺ってあれで良かったのかな? ガチャ 「入るぞ。ちょっとシャワー貸せ」 「え!な、埜……!」 ドアが開いたと思ったら、全裸の埜が入ってきた。 バスルームに男二人。そしてシャワーヘッドを埜にとられてしまい、大いに慌てる。 「尻、痛くないか?なか出ししたから穴から出てくんだろ。ほら尻出せ」 「え!え!え!……ッ!!」 わーー!!! 埜にいいように密部を掻き回され、なかに残っていた精液を排出してくれた。 「次からはゴム使った方が楽だな……毎回洗濯面倒だし」 「……う、うん……」 ま、毎回洗濯ってことは次もあるわけで、埜が先々のこと考えてる!そう思うとカァっと身体が熱くなる。 二人立ったままで何故か埜に頭から身体まで洗われてしまった。抗議する間などなくて、あっという間だった。 「……こんなもんだな」 「……埜って、上手だよね」 「あ?」 「俺、初めてのあれだったから埜に任せっぱなしで、あーと……全然上手く出来なかったけど……やっぱり埜ってほら色々経験してるからキスとかあれとか上手いのかなぁって」 「……あれってセックスのことかよ」 「う、うん」 「……は、経験なんてねぇよ。アホ」 「………」 「……」 「…………え?」

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