81 / 99
第81話 ダイスキナヒトト
昨日は初めて、家に親が居るのにも関わらず……してしまいました。
夜中に起こされ、目が覚めると埜が馬乗りに覆い被さり俺を見つめていて……そ、そのままぼんやり寝ぼけたままセックスしてしまった。
ほとんど襲われた感じだった。
斎さんと母さんの寝室も二階にある。
とりあえず音を立てないように、声を出さないようにして必死に埜にしがみついた。
柔らかい部分に噛みつくし、強引なクセに触り方が優しいというか、やけにエロくて感じてきてしまう。
早速用意したゴムを付けて、暗闇のなか腰を打ち付けられ、甘い快楽に気がつけば俺も夢中になっていってしまった。
しかも知らないうちに声を出していたようで、埜に注意される始末……うう……埜にニヤニヤと笑われたんだ……
そんなことが昨日あり、ほぐされていた俺の密部は指だけでなく、大きな埜自体も難なくのみ込んでしまい、息が詰まるほど俺は埜に満たされてしまう。
「……埜……あ、あ、母さん帰って来ちゃう……」
「……は……こんなところ、見られたら?どうなるかな俺ら……」
「や……!埜……そんな動いたら……ッ」
「中のここ締まるし、チンコヤバいくらいヨダレ出てるスケベ~」
「だッ!だだ!……あ!……ッ!!」
勃ち上がった自分自身をしごかれれば、腰が抜けそうになるくらい気持ちよくて、あっという間に射精してしまう。
その後も身体がヒクついてしまい、埜に突かれる度に頭がおかしくなりそうだった。
ああ……駄目だ……
「埜……す、好きぃ……」
「……なんだよ」
気持ちが溢れると言わずにはいられない。
埜のことが大好きで、この気持ちを伝えたくなってしまう。
「大好きな人とするエッチなことってさ……凄く気持ち……いい……」
「は……」
「……ン」
「……」
「うぁ……」
「……中」
「や……ぁ……ん」
「お前のこと……好きだ」
「!」
同時に思い切り突かれてしまい、意識が飛びそうになる。
こんな時に何言ってんだよ!って思ったけど、それはお互い様で、埜の真っ直ぐな言葉に嬉しくて全身が溶けてしまいそうだ。
埜が達したのがわかると、じわりといとおしさが込み上げてくる。
「そ、そんな……の、知ってるし……」
「……バーカ。喜んでんじゃん」
「うぅ……」
そう……埜が俺のこと好きだって言わなくても十分わかってる。
だってこんなに求められて、色んなところに噛み跡残して、こっちが恥ずかしくなるくらいだし、これ誰かに見られたらどうするんだよ……
でも、でも……!
やっぱり言ってもらえると嬉しいかも……!
やたらニヤついている埜を押し倒し、チュっとキスをしてしまった。
ともだちにシェアしよう!