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第5話「生徒会と風紀委員会①」

普通科や音楽科の生徒が黙々とご飯食べる中、特進科と体育科から聞こえる声に 嫌でも全員が振り向かざる行けなかったのだ。 そこにいたのは生徒会役員だ。 普通科の生徒たちは周りいにいる後輩たちに関わるなよ、しゃべるなよと 目線で送ってくる。その風景を呆れたような顔で見ながらも茜雲は、 生徒会役員の中にいるある人物に目を向けた。 茜雲が今朝あった生徒会長であり、そして大嫌いな男である宗家愁獅の 隣で話しているアクアブルーのナショナルショートの男子高校生。 後輩が名前を呼べば笑顔で手を振っている男 「・・・あいつのアイドル感はなんなんですか。気持ち悪」 真顔でいう茜雲に、蘭はははは・・・と渇いた笑い方をしながらも 「・・・茜雲ちゃん、一応あれで法律上君のお兄さんだからね」 水の入ったコップを手に持ちながら横を見れば横は横で機嫌悪そうな顔でパスタをくるくるくるくるしている。 「・・・天麻君、君も怖い顔やめてくれないかな」 思わずため息をつくように言うと、パスタをくるくるしているフォークを弄りながら秤は 「神経全身があいつを拒否ってるから無理なんです。蘭ちゃんのお願いでも聞けません」 キッパリいいきりながらも視線は生徒会役員に言っている。 生徒会役員の状況は今こうなっている。 生徒会長に宗家愁獅 副会長が水波慧(みずなみけい) 書記に草薙蠍(くさなぎさそり) 同じく書記に牛角心(ぎゅうかくしん) 会計に新堂可仁(しんどうかに) 同じく会計に早乙女珀嵐(さおとめはくらん) そして補佐としているのが眞羅英知(しんらえいち) ほぼ五大公家の内4人が生徒会室に入っているのだ。 まぁこちらに気づかねばいいと思いながら茜雲はご飯を再開する事にしたのが 「・・・おぃ、茜雲」 何故かいつもこういうの無関心である勇魚も機嫌悪い声で呼んだのだ。 「・・・あれ?お前なんかありましたったけ?」 不思議そうな顔をして尋ねると、蘭が 「・・・早乙女家ってあれだよね?昔揉めたんじゃないっけ?」 尋ねる様に聞くと勇魚は軽く舌打ちをした。そんな彼に茜雲はあー・・・という顔をしながら 「・・・我が叔父ながらえぐい騙し打ちしにきましたね・・・っておぃ、確か草薙と牛角って・・・!」 はっとするような声がすると同時に 「あんたいい加減にしろや!!!!!」 切れる羊の声が食堂に響いた。

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