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第9話
クリスマスに龍彦の退院が決まった。
「ツリーにケーキにプレゼント! 龍彦殿にサプライズクリスマス!」
「やーめーろ。クソヒゲジジィにサプライズなんて気色悪ぃ」
思春期ど真ん中な中学三年生の生竜、始終ニコニコしているイケメン淫魔ツァイの胸倉を乱暴に引っ掴んだ、一生懸命背伸びして。
「つぅかよ、いい加減元に戻せ!!」
「はい~?」
「はい~?じゃ。ね。ぇ。ん。だ。よ! この胸とか! 穴も二つもいらねぇ!」
「キル君、無理して背伸びしてガクガクしてる。か。わ。い。い♪」
両方のほっぺたを力任せにつねられてもニコニコしていたツァイは、いきなり、ひょいっと生竜を抱き上げた。
「了解。キル君、元に戻してあげるよ」
いきなり抱き上げられて、無骨な不良オヤジとは違う手加減ありの優しい振舞に生竜は不覚にも、どき……っとしてしまう。
イケメン、慣れねぇ、得意じゃねぇ。
こんな優しく扱われたら却って調子狂う。
「は……早く元に戻せよ、ちゃんと元通りにしろよな」
精一杯そっぽを向いて赤くなった顔を誤魔化そうとしている生竜にツァイは一段と笑って。
瑞々しい十代ほっぺたに淫魔のキスをちゅっと捧げた……。
「ありがとうございましたー」
ケーキ屋さんで十分近く迷った末にイチゴのショートケーキワンホールを購入して家路についた県警本部捜査四課のマル暴刑事、退院したばかりの志豊龍彦、三十九歳。
めっちゃ似合わないケーキの箱を片手にぶら下げて我が家に到着。
留守にする以外はだいたい戸締まりされていない引き戸をがらりと開いて「おらおら、大黒柱様のご帰還だぞ」と「ただいま」代わりの挨拶を決め、玄関へ上がったならば。
「おかえりなさい、龍彦殿♪ お勤めご苦労様♪」
居候淫魔のツァイがお出迎えにやってきた。
「その言い方やめろ、刑期全うしたみてぇに言うな」
「もっと遅いかと思ってサプライズの準備ぜんっぜんできてないよ、また入院してきてくれる?」
「シバかれてぇのかツァイ、ところでお前、それ何だ」
龍彦はずっと気になっていた。
ツァイが抱っこしているソレ。
「どっから拾ってきやがった。場合によっちゃあテメェしょっぴくぞ」
「やだなぁ、龍彦殿。ほら、帰ってきたよ? 照れないで? ちゃんとおかえりって言お?」
家では相変わらずノースリーブのカンフー服を着ているピンク髪ツァイの胸元に顔を埋めた彼。
まっきんきん髪が微かに震えているような。
「や……やだ……こんなん見せられっか……!」
靴を履いたまま玄関に突っ立っていた龍彦はその声色に眉根を寄せた。
退院帰りにかけるかよ的な黒光りするサングラスの下で険しい眼光をより尖らせた。
ツァイに抱っこされていた彼は、もぞり、顔を上げた。
「生竜」
ツァイにショタ化された我が子。
年齢的に小学校低学年くらい、か。
フードパーカー一枚、だぼだぼで、裾からはすべすべぷにぷに生足がお目見え中。
「またウチのクソ息子に妙な手品仕込みやがって」
龍彦は土足で我が家に上がり込むなり片手でツァイの胸倉を掴んだ、片手にはケーキの箱を持っていたから、ホールケーキの形が崩れないよう、なるべくオーバーアクションは控えた。
「キル君が元に戻せって言うんだもん♪」
「ばかやろ~っ……誰がここまで戻せって言った!」
何故かツァイの胸元に顔を埋めて離れようとしない生竜に、龍彦は、あからさまに苛立つ。
「このクソ息子が、退院してきた大黒柱様に労いの言葉もなしか」
「まーまー。恥ずかしがってるだけだよ、ほんとは龍彦殿が帰ってきてくれて嬉しいんだよ?」
「うるせぇぞ、黙れ、ツァイ」
「ねーねー、それってショートケーキがおいしいって評判のケーキ屋さんの?」
「ッ……道端に落ちてたから拾ってきただけだ!」
「むりある~♪ キル君へのクリスマスプレゼントでしょ、龍彦殿ったら、親子揃って照れ屋さん♪」
べしゃ!!
苛立つ余りとうとうケーキの箱を落っことして両手でツァイの胸倉を掴んだ気短刑事。
すると。
「んっ!?」
「あ~~~っ」
片腕でショタ生竜を抱っこし、片腕を龍彦に大胆に絡ませて。
ツァイは自分より上背ある龍彦にキスした。
目の前の光景に涙目になる生竜。
不意討ちの口づけについ固まる龍彦。
そうして淫魔がしたり顔で顔を離したならば。
「お、おやじぃ?」
「……あ……?」
三十九歳から二十代にみるみる若返った龍彦がそこにいた。
「ケーキっっケーキっっ」
「イチゴがいっぱい乗ってるとこ、はい、キル君」
「わぁぁっ」
「形がちょっと変なの、はい、龍彦殿」
「シバくぞ」
生竜の奴、すっかりガキくさくなってんじゃねぇか、ケーキもらっただけで素直に喜びやがって。
そう言う俺は、退院したばっかでさすがに体が鈍っていやがった、さっきまでは、な。
今は余裕で何晩も完徹できそうだ。
今すぐにでもマークしていたアジトに踏み込んで詐欺集団全員首根っこ引っ掴んでしょっぴいてやりてぇ。
「まぁこのツラで署には行けねぇわな」
「どうして? 龍彦殿めちゃくちゃ男前! 今ならみんな喜んでお尻差し出すよ?」
「足で股間さわんじゃねぇ」
ぬくぬくおこたでクリスマスケーキを平らげた、若返った不良オヤジとショタ化した不良息子とイケメン淫魔。
「ふわぁ」
先に寝付いたのは生竜で。
「クソ息子のくせに可愛いツラしやがって」
やはり久しぶりの我が家に一息つき、うたた寝する幼い我が子につられて寝入ってしまった龍彦。
「おやすみなさい♪」
親子水入らず、ツァイはそっと居間を後にして世話になった志豊家から去っていく、そして聖夜に降り始める雪……かと思いきや……。
「あっあっ……や、だぁ……ツァイ~~っ……」
うつらうつら夢と現実の狭間を行き来していた龍彦はガバリと起き上がった。
「あ。お目覚め、龍彦殿?」
「っ……おやじぃ……っ」
向かい側で生竜を後ろ抱きしたツァイ。
こたつ布団で隠れて見えないが両手が何やら怪しげにもぞもぞ動いている。
「ッ……テメェ!ツァイ!お前たいがいにしやがれ!」
「体外にしやがれ? うん、体外射精、了解!」
「テメェドタマぶちぬくぞ!!」
淫魔ハンドで悪戯されてショタきゅんを膨らませた生竜は若返った龍彦を薄目がちに見つめた。
「おい、生竜……」
そのままコタツ下に潜り込んだかと思えば。
もぞ、もぞ、あったかいコタツの中を窮屈そうに前進して、龍彦の元へ。
「おやじぃ」
幼い声で呼んで。
ひと眠りしてコタツの熱で火照りかけていた股間に小さな手をぎこちなくあてがってきた。
「お前な、どこのエロガキだ、小せぇナリで発情してんじゃねぇぞ」
「だって、おやじぃ……かっこいい……」
「……」
「すっげぇ……すっごぃ……かっこいい……」
コタツの中でショタきゅんをぱんっぱんに膨らませて、生竜は、若返って男前二十代と化した不良オヤジの股間に顔を埋めた。
「もうビンビンだぁ……」
スラックスのファスナーを下ろせばテント状態のボクサーパンツが、蒸れ出した頂きの匂いをクンクンかいで、すりすり頬擦り、肥大した睾丸をゆっくりもみもみ。
「おやじぃ。ちんぽも若返ったの?」
「知るかよ、テメェで確かめてみろ」
「っ……うんっっ……わあっっ……」
ショートケーキを配られたときと同じ反応、幼いながらも小生意気そうな三白眼を輝かせた我が子に龍彦はゴクリと生唾を飲んだ。
「ちんぽ。いつもよりカチコチ。元気になってる」
「俺ぁいつだって元気溌剌だ、三十路なめんじゃねぇ」
「でも。今日のちんぽ。かっこいい……っ」
幼い我が子が確かにいつになく精力的なペニスを口いっぱいに頬張ってご奉仕する姿に、龍彦は、もう釘付けだ。
ちっちゃな口の奥でさらにどんどん硬くしていく。
普段よりも我慢汁を滴らせて息子の唇や下顎をヤラシク濡らしていく。
「ん……ぷ……お汁いっぱいでてきた……ぁ、っひゃぁんっ?」
「ん♪ キル君のショタ穴発見♪」
向かい側でニコニコ鑑賞していたツァイ、コタツ内でもぞもぞしていた生竜のお尻に、むっちむちなショタ穴に、何と足指で触れてきた。
指だけじゃなく足先も器用な淫魔は親指でショタ穴をグリグリほじくった。
肉襞をむにむに掻き分け、ぐぷぐぷ沈め、内側を浅く小刻みに掻き回した。
「はああんっ……ツァイ、の、くそばかっ……足、で、お尻いじんなぁ~~っ」
よだれをだらだら溢れさせて淫魔の足攻めに感じながらも、健気に近親肉棒をちっちゃな口でちゅっぱちゅっぱ吸う生竜に、龍彦は猛烈に興奮した。
「わっっ?」
コタツから引っ張り出した生竜を皿やフォークで散らかったままの天板に仰向けに乗っけるや否や。
ぷるんぷるんなショタきゅんに、凶器紛いなる若返りビンビンペニスを、無造作に擦りつけた。
「ぃっっっっ?」
ぴっちぴちな未熟ボディをどんどん発熱させ、生竜は、荒々しく腰を振る龍彦をとろんと見上げた。
「おやじぃ……いれて……」
「……」
「おちんぽ、ちゃんと、おれにちょーだい……? ちゃんと、せっくす、しろ……」
血の流れが集中して大いに勃起しきったペニスをなで、なで、されて。
龍彦の背中は肉食獣みたいにぶわりと逆立った。
「痛がっても泣いても止めねぇからな」
コタツ上で二十代龍彦にのしかかられたショタ生竜。
限界まで足を押し開かれて露出したショタ穴に極太肉棒が浅く出入りしている。
「ちゃんとっ……いれて、おやじぃっ……ちんぽぜんぶほしっ……ちんぽほしぃっ……」
動物じみた呼吸を繰り返していた龍彦に生竜はおねだりする。
「退院して、帰ってきたおやじのこと……おれ、ちゃんと……タダイマって、したぃ……」
震える唇でそう言ってぺたんこなお腹を撫で上げた我が子を見、龍彦は。
ずッッッッッッん!!
幼いショタ穴奥の狭苦しい尻膣に根元まで一気にぐっっっさりペニスを突き立てた。
すると。
プシャアッッッッ!!
生竜は精液の代わりに、おもらし、した。
ぷるぷるショタきゅんから、限界奥を突かれる度に、プシャッ、プシャッ、ショタ汁をリズミカルに噴き上げた。
「生竜、テメェ……ッコタツの上でもらしやがったな……ッ」
「ひゃんっ……おやじぃっ……でひゃっ……おしっこでひゃぁぅっ……ぅひゃあっ……っ、っ、っ」
すべすべぷにぷにな全身を紅潮させ、捲れたパーカーにショタ汁をプシャプシャひっかけまくる生竜に、龍彦は。
びゅーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!
「っっっ、い、いつもよりいっぱぃ……おなかのおく、びゅーびゅーって、しゅごぃ、きてるっ……あつぃよぉ……このちんぽ、しゅご、ぃ……っ……しゅき……おやじぃ、しゅき……」
窮屈極まりないショタ穴に全身を感極まらせながらも、龍彦は、失神しかけている生竜に呟いた。
「俺はテメェがいなかったら生きてけねぇからな、生竜」
「チクショー、やっと元の体に……戻った!」
「おい、ツァイ、こっちも元の三十路に戻せ」
「一回くらい若返った男前龍彦殿にハメハメされたいなー♪」
「ッ……やめろやめろ!クソ淫魔!気色悪ぃ!もうオヤジとは金輪際させねぇからな!」
「生竜、お前なぁ……ッ、ん!?」
淫魔のキスで元の三十路不良オヤジに戻った龍彦……?
「……どう見たって前より若返ってんじゃねぇか、十代かコレ」
「ッ、ッ、ッ……オヤジぃ……すンげぇかっこい……」
「十代龍彦殿♪ おいしそ♪」
てんやわんやな志豊家の性なる聖夜はまだまだ終わらなさそうだ……。
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