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最終話1/2

「好きだよ、キル君」 先日、志豊家に長々と居候していた淫魔ツァイから生竜と龍彦に報告があった。 「は? ガチで言ってんのかよ、それ?」 「どういう風の吹き回しだテメェ、ツァイ」 驚いた父子二人にツァイはニコニコしながら脳天気に続けた。 「キル君、龍彦殿、長い間お世話になりました♪」 散々文句を言われてもへのかっぱ、居候の分際で大飯食らい、平気でへそくりをくすねていたツァイが志豊家から出て行くという。 「新しい寄生先には目処がついてんのか? 出てった次の日にその辺で野垂れ死んでようもんなら夢見が悪ぃ」 「言うねぇ、龍彦殿、でもだいじょーぶ、俺の死に場所は龍彦殿のおケツの中って決めてるから」 「よく見てもの言え、このクソ淫魔、誰が俺相手に腹上死なんざさせるか、このクソ淫魔」 「龍彦殿はクソヤリチンジジィっぽいツラしておケツはピカピカ綺麗だから? このおうちといっしょ、ついつい長居したくなるっていうか」 「そう言うテメェのガバガバなクソケツは無節操荒れ放題で按配悪すぎだコラ」 お下品に罵り合う龍彦とツァイをぼんやり傍観していた生竜。 「…………そんじゃあお別れ会しねぇとな」 ツァイの旅立ちを明日に控えた金曜日。 今夜開かれるお別れ会の買い出しのため、中学校からの帰り道、着崩した学ラン姿の生竜が最寄りのスーパーで焼肉用のお肉をどれにしようか選んでいると。 「キルくーーーん」 お別れ会の主役であるツァイがやってきた。 「お肉、これがいい!」 「あのなー、値札見てから言えよ……でもまぁいっか、今日は特別だしな」 「やったー!!」 居候を始めた当初はもっと小柄で女の子じみた容姿、小悪魔的魅力に満ちていた淫魔。 「ソーセージの試食やってるよ! もらいにいこ!」 今じゃあ女の子に見間違われる感ゼロ、ノースリーブのカンフー服もスタイリッシュに着こなす、ピンク髪にオッドアイという奇抜オプションにも引けを取らない完全ド雄な完全イケメン、だ。 「誰がもらうか、クソ恥ずかしい」 「またそんな思春期みたいなこと言って~」 「こちとらご立派な思春期ど真ん中だ!!」 まっきんきん頭の、レディース総長だった母親譲りの眼光鋭い目で生竜が睨みつければ、ツァイはテヘペロっと舌を出し、主婦やそのこどもらが集まる試食コーナーにウキウキルンルン駆けていった。 あいつほんとにいなくなんのか。 ちゃんと生きていけんのかよ。 ひとりぼっちでやってけんのか。 「…………俺ぁオカンか」 「ツァイ、焼肉の前にソーセージ食い過ぎんじゃねぇぞ」 県警本部捜査四課、マル暴刑事の龍彦の遅い帰りに合わせて生竜は晩ごはんの支度に取り掛かる。 駄々をこねられて買ったソーセージを一先ず焼いてやり、空腹の淫魔に食べさせて、自分は台所で材料をトントン切っていく。 「もう食べてないよー、もぐもぐ」 「もぐもぐ言ってんじゃねぇかッ、うそつき淫魔ッ、後で肉食えなくなっても知んねぇからなッ」 時刻はもうすぐ夜八時。 学ランを脱いだだけの制服姿にエプロンをつけ、突発的なカチコミが起こらなければ本日そろそろ帰宅するであろう龍彦のため、生竜は冷蔵庫に冷やしてある缶ビールの数をチェックした。 あ、いつの間に一本減ってやがる、ツァイの奴、また勝手に失敬しやがったな。 『キル君、このジュース苦いけどおいしいね。もっとちょーだい?』 「……サラダ作んねぇと」 野菜室から取り出した大振りのトマトを流水で洗う。 「ホームラン飛び出したよー! 満塁ホームランで逆転だよー!」 生中継の野球を観、居間で一人歓声を上げているツァイに生竜は思わず笑った。 「球団名ひとつも知らねぇくせに」 ほんとにあいつ出てくのか。 明日からいなくなんのか。 「あーーー……マジでせいせいする、これでへそくりとられる心配もねぇし、飯の準備だって一人分減るし、明日っから楽だわ、マジで」 「キル君」 生竜はびっくりした。 居間でソーセージをあほみたいにぱくつきながら野球観戦していたはずのツァイの声が真後ろから聞こえて、慌てて、目元を拭った。 「キル君、泣いてる?」 「ば……ッ泣いてねぇわ!」 「だって、おめめ、濡れてる?」 「ッ……玉ねぎが目にしみたんだよ!」 「それ玉ねぎじゃないよ、赤いのはトマトでしょ?」 乱暴に目元を擦っている生竜にツァイは笑った。 流し台に片手を突いて肩を震わせている不良クンを後ろから抱きしめた。 「好きだよ、キル君」 「……うるせぇクソ淫魔、離れろ」 「やだ」 「……はーなーれーろ。オヤジ帰ってくるまでソーセージあほほど食ってろ」 「ねぇ、キル君」 「ッ……耳元で話すなっ」 俺の最後のお願い、きいてくれる? 「ちょ……っ調子乗ンなぁッ、このエロ淫魔ぁ……!!」 台所の流し台にしがみついた、エプロンを身につけたままの生竜。 下の制服はぱんつと共にずり下ろされて丸出しになったお尻。 ウキウキルンルン、尻たぶの狭間に深々と顔を埋めた上機嫌なツァイ。 テクニシャンな舌先で後穴と前穴を交互に舐る。 唾液を念入りにすり込ませ、イイ感じにふやけてくると、尖らせた舌の先っちょをぐぷぐぷと捻じ込む。 窮屈な粘膜狭間で器用に舌ピストン。 すべすべな尻たぶを両手で掴み、左右にぐいっと押し拡げ、より奥までぬぷぬぷ突き入れ、たんまり濡らす。 「ひぃん……ッ、ッ、ッ……!!」 大胆に突き出した腰をブルブルさせて生竜は堪らず鳴いた。 元気いっぱいに起立した童貞キュンから溢れるガマン汁。 前穴からも愛液がとろとろ溢れ、卑猥な音色が連続した。 「やあン……っ……んな、どっちも……舐められたらぁ……どっちもとろとろになっひゃ……っ」 「キル君の穴、どっちも美味しい♪」 「ッ、ッ……犬みてぇに舐め続けやがってぇ……!!」 生竜に詰られてツァイは嬉しそうにニンマリ。 「キル君の犬になれるなんて最っ高♪」 淫らな舌がクリトリスにまで届いた。 肥大化した肉芽が全方向から舐め倒される。 舌尖で小刻みにしごかれていたかと思えば。 「うッッッッ」 じゅるじゅる激しく吸いつかれて。 「あッッッッ」 絶え間なく刺激を浴びせられて敏感になったところを、改めて、ねっとり舐め回された。 「ッ、ッ、ッ……~~~ッ……~~~ッ……!!」 あっという間にびちょ濡れになった股座を長々と吟味されて、軽い絶頂が連なり、生竜はとうとうガクリと崩れ落ちた。 トマトやらニンニクやらシイタケやら、まな板に材料を放置したまま、床でぜぇぜぇ息を荒げていたら。 「ほらほら、こっちおいで、キル君?」 「は……あ……ッ? なんだこの体勢……ッちょ、ツァイ……ッ……あ、あ、あっ、もぉ来んなッ、来んなってばーーーー……ッッ!!」 台所の床に窮屈そうに仰向けになった長身ツァイの顔面に跨らされた生竜。 まさかの顔面騎乗位でまたしても開始された淫魔クンニ。 舌の付け根まで前穴に突き立てられ、真下から貫かれて、じっくり掻き回される。 顔に跨るというこっぱずかしい体位、水音を立てて容赦なくむしゃぶりついてくるツァイに生竜はビクビク仰け反った。 「あぅぅ……っいっちゃぅ……っいっちゃぅ~~~……っっ……!!」 まっさらな童貞キュンが虚空で痛いくらい張り詰めた。 直接的な刺激をもらえずに、ぴっくんぴっくん脈打って、先っぽをさらにじわりと濡らして。 「い・い・い・いく…………っっっっ……!!!!」 生竜は雌イキした。 「んーーーーーーーー……っっっ……っ……っ……はぁっ……ぁ……ぁぅ~~~……っ……」 「ん……いっちゃったね……キル君こそ、思春期真っ只中の、えっちな不良君なんだから」 「違、ぁ……違ぇもん……ッ……!」 「うそつき♪ おちんぽもクリトリスも、こっんな硬く膨らませちゃって、えっち♪」 「はあんっっ……マジ、もぉ、勘弁……っ……これ以上っ、舐めんな吸うな~~……ッッ……!」 雌イキ中の生竜をなかなか手離そうとしないツァイ、太腿を掴んで固定し、仕舞いには童貞キュンにまで食らいついてきた。 「あっっっっっ」 生竜は雄イキした。 口内に捕らわれた瞬間、尿道口からびゅくりと思春期汁を元気いっぱい弾いた。 「あーーーーーー……っっっ」 ツァイはキュッと唇を窄め、雄イキ中の童貞キュンを強めに吸い上げた。 正に搾取。 淫魔の顔面に乗っかったままの不良クンは成す術もなく精液搾取にブルブル痙攣するばかり。 「はーーー……ッはーーー……ッはーーー……ッ」 自分の顔面に跨って、ヨダレを垂れ流し、際どい絶頂に今にも虚脱しそうになっている生竜にツァイは真下から見惚れた。 すでにへろんへろんになりかけの不良クンを抱っこして居間のソファへ。 点けっぱなしにしていたテレビが消され、節約のため明かりを落としていた室内が薄闇に浸された……。 「っ……っ……ん……っ……? んんんんっ!?」 「あ、キル君、起きた♪」 「ちょッ、おいツァイッッ……てめぇどこに……ッ?」 意識が混濁しかけていた生竜は……驚愕した。 「俺のお願い、きいてくれるでしょ?」 ソファに仰臥した不良クンに覆いかぶさったイケメン淫魔。 満遍なく濡れ渡った前穴にインサート中の淫魔ペニス。 ツァイがコッチを訪れるのは初めてのことだった。 「ソコはオヤジの……ッッッ」 生竜の口から咄嗟に出た言葉にツァイは、怒るでも淋しそうにするでもなく、悠然と微笑んだ。 「だから?」 ゆっくり、ゆっくり、抜き挿し。 もどかしいのろのろピストンにたちまち騒ぎ出す生竜の胎底。 「あ、あ、あ、あ、あ、ああ、ああ、あ、あ、あああ」 「龍彦殿より何倍もきもちよくしてあげる」 「ツァイってばぁ……ッ……あんっ……いや、だぁ……ッ」 「龍彦殿が独り占めなんて、ずるい。そもそもコレは俺が授けたんだから。俺のものでしょ?」 力が出ずに無防備だった両足を全開にされた。 キュンキュンざわつく前穴によりめり込んでいく淫魔ペニス。 内壁が擦り上げられる度にムズムズ、ジンジン、感度が上昇し、竦んでいたはずの体がみるみる火照っていく。 「ううぅぅ……っ……はいって、く、る、ぅ……おれんなか……ツァイの……っ」 切なげに眉根を寄せ、ぎゅうううっと目を閉じた生竜にツァイは再び見惚れた。 「もっと、いっぱい、いれちゃうよ……?」 閉ざされていた粘膜内が拡張されていく。 ずぶずぶ、ぬぷぬぷ、強靭肉棒が悶々と蠢く前穴を前後に行き来する。 「ぅひゃあんっっっ」 「すっごい、きもちいい、キル君のココ」 「ツァイ~~……っ……てめっ……きらい、だぁ……ってめ、ぇ、なんか……っ」 「そんなこと、言っちゃ、だめ」 「あっ、あっ、あんっ、ああん……っ」 「俺はキル君のこと好きだよ? こんなに誰かを孕ませたいって思ったの、生まれて初めてだよ?」 ひっきりなしに蠕動している熱い肉壺を淫魔ペニスで可愛がりながら、ツァイは、否応なしに興奮させられて悔しげに喘ぐ生竜をナデナデした。 「俺とあかちゃんつくっちゃおっか、キル君」 「っ……っ……やだやだやだやだっ、怖ぃぃっ、むりぃぃっ」 「ちゃんと俺がフォローしてあげるから……ね? つくろ?」 頬を紅潮させて甘い微笑みを浮かべたツァイに、生竜は、不覚にも目を奪われた。 エプロンと制服シャツの下で高鳴る敏感ちっぱい。 思わず強靭肉棒をぎゅううううっと締めつける。 「あ、素直なコッチがお返事してる♪ あかちゃんつくりたいって♪」 「ち……っ違ぅぅ……っツァイのあかちゃんなんかっ……俺ぇ……っそもそも、てめぇっ、ウチ出ていくんだろぉがッ……そんなんッ……自己中過ぎんぞッッ」 「う~~~ん。キル君が俺のあかちゃん孕んでくれるんなら、俺、ここにいてあげてもいいよ!」 「だっ……誰が……っ!!」 最後まできちんと拒絶できずに生竜は耳たぶ一片までまっかっかにさせた。 唾液が幾重にも糸引く口内、はぁはぁ大きく息を吐きながら、くちゃくちゃになったエプロンをぎゅっと握り締め、上目遣いに淫魔を見上げた。 「……ツァイ……ほんとに……どこにも行かねぇ……?」 魅惑の不良クンのツンデレっぷりにツァイは武者震い。 愛しの胎に向けて、いざ種付け、身も心も蕩けんばかりの絶頂を捧げてあげようと孕ませピストンに励もうとしたところで。 「俺の息子を孕ませる前にテメェのドタマに穴開くぞ、ツァイ」

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