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第2話

「おはよー」 抱っこしてやれば直ぐに泣き止んでにこにこと嬉しそうに笑った。 寝室のカーテンを開けて、今日着る物をクローゼットから選んで腕に抱えリビングに戻った。 「朝ご飯持ってくるからちょっと待っててな」 ラグの上に座らせ、この時間帯にやってる奏多の好きなテレビ番組をつける。 テーブルの上に自分の分と奏多の朝食を並べて、リビングの隅っこに置いてある子供用の椅子を用意してそこへ奏多を座らせる。 「はい、いただきます」 晴が手を合わせてみせると、奏多も真似をしてパチンと手を合わせた。 掴み食べが出来るよう、バナナの皮を剥いてやり半分にしてプラスチックのお皿に入れて置いてやる。 手で掴んで食べたのを確認して晴も朝食を食べ始めた。朝食を取りながら保育園のノートを記入するのも毎朝の流れだ。 昨日の夜何を食べたか、何があったか思い出しながら書いていると、横から何か訴える声がした。 「どうした?」 奏多を見れば晴が食べているトーストを食べたいと指差していた。 少しちぎってあげれば嬉しそうに食べ始めた。残りのトーストも皿に置いてやれば、もぐもぐと沢山食べる姿に顔がほころぶ。 何だかんだしていると7時半前。 食器をキッチンの流しに突っ込み、奏多を着替えさせ自分も着替え、リビングだけさっと掃除機をかける。 書き終えたノートを保育園用のバッグに入れて、晴は奏多を抱っこして家を出た。 後部座席のチャイルドシートに奏多を乗せ、車を走らせること5分。奏多の通っている保育園に着いた。 すれ違うママさん達に挨拶しながら園舎に入り、1歳児クラスに奏多を預ける。 「おはようございます」 「奏多くんおはよー!」 奏多を抱っこから下ろして部屋の入口で待っていると、すぐに担任の先生が迎えに来てくれる。先生がおはようの挨拶をすれば、奏多も少し頭を下げて真似している。 手を伸ばす先生に自分で歩いていき抱っこしてもらうとバイバイと晴に手を振った。 「お願いします」 晴も奏多に手を振り仕事に向かった。

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